2006年 08月06日 02:18 (日)
『群青の空を越えて』をプレイ中。
現在、美樹、若菜ルートを攻略済。
まだ話の全体像は見えないのですが、面白い、かなり面白い。
錯綜する政治情勢、難解極まりないイデオロギーと、リアルな戦闘描写等等、いか~にもヲタうけしそうな舞台装置。
でも、エロゲ。
まあ、登場人物が軍属ばっかなんで、エロシーンも妙にすれてるんですが。
ゲームの筋書きは、萩野憲二というデマゴーギの登場を発端に、彼の理論を利用して利権を獲得しようとする政治家と萩野に心酔する学生が結託し、関東独立政府を樹立するというもの。
しかし戦況の悪化を見た自治政府首脳は逃亡、学生らが戦闘を続行するわけです。
作中でも語られるのですが、この運動の根底に流れるものは、「活動」自体が自己目的化した戦後の左翼活動。
70年安保闘争に敗北した世代が次なる活動として地方分権、自治政府樹立に目的をシフトしてくるのですが、その過程で学生ら、若い世代が巻き込まれていく。
かつての6、70年代左翼活動が若い世代による「革命ごっこ」であったとするなら、今回のは「戦争ごっこ」ともいえるわけです。
ただ、その「ごっこ」が6,70年代と違い、「ごっこ」のために実際に仲間が次々死んでいくものであるだけに、一層のやるせなさを感じますなあ。
あともう一つ。
萩野憲二のモデルって北一輝?