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有頂天家族2舞台探訪記⑩

2017年 06月28日 12:19 (水)

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有頂天家族舞台探訪記(第一期)
有頂天家族2舞台探訪記①
有頂天家族2舞台探訪記②
有頂天家族2舞台探訪記③
有頂天家族2舞台探訪記④
有頂天家族2舞台探訪記⑤
有頂天家族2舞台探訪記⑥
有頂天家族2舞台探訪記⑦
有頂天家族2舞台探訪記⑧
有頂天家族2舞台探訪記⑨


狸と天狗と人間の三つ巴、結局はこうなるのか!と今回も金曜俱楽部の忘年会と偽右衛門選挙が見事にぶつかり合い、そこに二代目という要素が加わり一年前に輪をかけて混迷の度が深まる最終回。矢一郎と玉瀾、矢三郎と海星、そして二代目と弁天(?)、それぞれを結ぶ「運命の赤い糸」、始まります。

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第十二話::家邊徳時計店ビル三条本店
さて、二代目の脳裏に浮かんだのは百年前の大正時代、京都南座で赤玉先生と一人の女性を巡って三日三晩の大決闘を繰り広げた雨の日のこと。その女性というのは当時「廿世紀ホテル」を建てた貿易商の娘でした。「廿世紀ホテル」として登場している建物こそは、第一期でも登場している弁天が鯨を捕まえた池にある廃墟ホテルと同一であると思われます。
この建物については架空のものですが、モデルとなっているのは家邊徳時計店ビル三条本店と第一期で考察していますので、詳細はそちらをご覧いただきましょう。
有頂天家族探訪記③

「二代目は令嬢が残した手紙を慌てて開いたが、そこには愛の言葉どころか、ただの一言も書かれてはおらず、ただ大きな「×」が記されているばかりだった。
二代目は怒りのあまり脳天が爆発しそうになった。二代目が赤玉先生と死力を尽くした戦いを繰り広げることになったのは、もとはといえばその黄金の骨を持つ令嬢に二代目が惚れたのが発端であった。にもかかわらず、二人の天狗が京都上空を股にかけてドンパチやっているうちに、令嬢は二代目に失格の烙印を押し、謎の失踪を遂げたのである。」

(『有頂天家族 二代目の帰朝』P400より)


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第十二話:新町三条下る
そして京都中心部の上空で始まる二代目と弁天の決闘。瓦礫が降ってくる場所から烏丸通から西に入った御池〜四条通のエリアで戦いが行われたものと推定されます。

「死力を尽くしてぶつかり合った二代目と弁天は満身創痍である。
ついに彼らは天狗的膂力を使い果たして、荒ぶる子どものように取っ組み合いの喧嘩を始めた。立ち上る黒煙のまわりをぐるぐると旋回しながら、鬼のような形相でたがいの髪を引っ張り合う。弁天の髪は乱れに乱れて山姥のようであった。
ふいに二代目が彼女を抱き寄せ、その髪に接吻するような仕草をした。
弁天がギョッとして身をよじったとたん、二代目の息を吹きこまれた彼女の髪がワッと燃え上がり、まるで干し草に火を放ったかのように、天の一角を明るくした。
弁天は声にならぬ悲鳴を上げて二代目を突き放し、流れ星のように炎の尾を引きながら、なすすべもなく堕ちていく。」

(『有頂天家族 二代目の帰朝』P504-505より)


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第十二話:白竹堂本店
そして弁天の元を見舞った矢三郎がやって来たのは第一期でも登場の「西崎源右衛門商店」。モデルは白竹堂本店となります。

「弁天は私を見つめながら呟くように言った。
「……私って可哀相でしょう」
「可哀相だと思っていますよ」
私がそう言うと、弁天はぽろぽろと涙をこぼして、枕に顔を押しつけるようにした。くぐもった小さな嗚咽が聞こえてきた。彼女は子どものように泣いていた。
「もっと可哀相だと思って」
「もっと可哀相だと思っていますよ」

いみじくも二代目の言った通り、狸というのは健気なものだ。
そうやって彼女の髪を撫でながらも、とうに私は承知していた。
弁天に必要なのは私ではない。
狸であったらだめなのだと。」

(『有頂天家族 二代目の帰朝』P530より)


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第十二話:下鴨神社
そしてやってきた下鴨矢一郎と南禅寺玉瀾の婚礼の日。

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第十二話:下鴨神社
「毛玉どもが鯱張っておるな。」

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第十二話:下鴨神社
記念撮影をしているのは縁結びの神社として有名な相生社。

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第十二話:下鴨神社
「しょうのない毛玉どもめ。産み増えるぐらいしか能がない。さっさと幸せになるがいい。」

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第十二話:下鴨神社
「念のために伺いますが、わたしの破門は解かれたんですよね。」

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第十二話:下鴨神社
「不満ならもう一度破門してやるぞ。」

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第十二話:下鴨神社
「な、何はともあれ新年ですよ!」

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第十二話:鴨川デルタ
「ふん、つまらん一年がまた始まりおる。」

「我々は境内を通り抜け、赤い毛氈の敷かれた薄暗い神殿に入った。
両家の狸たちが厳粛な顔をして見守る中で式は厳かに進み、三三九度の杯を交わす頃にはようやく長兄も落ち着いて、その新郎ぶりは堂々としていた。白無垢姿の玉瀾は長兄のかたわらで恥ずかしそうに俯いている。
やがて長兄は折り畳まれていた紙を広げた。
厳かに誓詞を奏上する長兄の声は、父の声によく似ていた。」

(『有頂天家族 二代目の帰朝』P521より)


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第十二話:狸谷不動院
そして狸谷不動院。こちらのラストは原作小説にはないオリジナルとなります。

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第十二話:狸谷不動院
狸谷不動院の森で海星と背中合わせに語り合う二人でした。

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第十二話:狸谷不動院
ラストにエンディングロールが登場する京都市街地の様子ですが、狸谷不動院の本堂からわずかに洛北の景色が木々の間から見えます。

さて、以上になりますがこの度も最後までお読みいただきました皆様、どうもありがとうございました。思えば第一期が2013年夏、それから実に4年ぶりとなりましたが再び「有頂天家族」で京都を紹介するという幸運に恵まれたことに感謝感激です。京都の魅力、伝わりましたでしょうか?原作小説は三部構成を予定しており、最終巻がいつ発売になるか、またそれが再び第三期としてアニメ化されるかは不明ですが、その日がきっと来ることを願って、この「有頂天家族2舞台探訪記」の締めと致します。
改めまして、拙文におつきあいいただき、どうもありがとうございました!



*引用画像は全て比較研究目的で掲載しており、著作権は全て「有頂天家族2」製作委員会にあります、ので。
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有頂天家族2舞台探訪記⑨

2017年 06月17日 22:48 (土)

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有頂天家族舞台探訪記(第一期)
有頂天家族2舞台探訪記①
有頂天家族2舞台探訪記②
有頂天家族2舞台探訪記③
有頂天家族2舞台探訪記④
有頂天家族2舞台探訪記⑤
有頂天家族2舞台探訪記⑥
有頂天家族2舞台探訪記⑦
有頂天家族2舞台探訪記⑧


偽右衛門選挙の立会人として二代目にその役回りを依頼した矢三郎でしたが、これが弁天の逆鱗に触れることになり、紫雲山頂法寺で相見えた二代目と弁天は一触即発の状況になります。この場を一旦引いた弁天のお陰で全面衝突は避けられたものの、矢三郎は弁天の目を避ける逃亡生活「逃げの矢三郎」となります。
そして迎える偽右衛門選挙の日、父の命日、そして金曜俱楽部が開かれる日。
物語が一転、混迷の度を深める第十一話「偽右衛門が決まる日」です。


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第十一話:瀬戸大橋(宇多津港より)
洛中が偽右衛門総選挙で沸き立つ中、矢二郎は旅を続けて四国へ上陸したとの便りが到着します。

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第十一話:宇多津港
「丸亀から来た狸が船に乗せてくれた」とのことですが、到着した桟橋のモデルは宇多津港のようです。

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第十一話:河合橋
そして迎えた偽右衛門選挙の日の朝。矢一郎は母に火打石を打たれ、糺ノ森を後にします。

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第十一話:河合橋
「いずれお前も、俺の跡を継ぐことになるだろう。」
思い出されるのは、数年前のこの日、冥土へと旅立った父・総一郎の声。

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第十一話:祇園(八坂神社前)
「狸界もはいけ好かん狸もいるし、お前はまた、頭の固いところがあるから喧嘩をすることも多いだろう。」

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第十一話:祇園(八坂神社前)
「だが、一匹の敵を作るときは、一匹の友をつくらなくてはいかん。」

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第十一話:祇園(八坂神社前)
「五匹の敵をつくるときは、五匹の友をつくらなくてはいかん。そうやって敵を増やしてゆき、いつか狸界の半分を敵に回しても、傍らを見ろ。お前には三匹の弟がいる。」

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第十一話:祇園(八坂神社前)
「それは大変心強いことだ。それがお前の切り札となる日が必ず来る。」

「俺が常に悲しく思うのは、自分がその切り札を持たないことだ。俺は弟を信頼せず、弟も俺を信頼しなかった。血を分けたものが敵となるとき、それは最大の敵となる。だから、お前たちは常に互いを信頼しなくてはいけない。」

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第十一話:四条大橋
父の教えを胸に、偽右衛門選挙前祝いの会場、東華菜館へと四条大橋を渡ります。

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第十一話:東華菜館

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第十一話:南小松島駅
その頃、四国へと渡った矢二郎は…

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第十一話:南小松島駅
徳島市の南、小松島市を訪れていました。

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第十一話:南小松島駅

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第十一話:南小松島駅
小松島に来た目的は金長神社の金長一門に挨拶するため。

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第十一話:南小松島駅
金長一門は下鴨家と父・総一郎の代から交流があり、矢一郎からお伝言を言付かっていました。

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第十一話:金長神社
さて、南小松島駅から20分ほど歩いたところに金長神社はあります。
金長神社はかつて昔あったと言われる「阿波狸合戦」により落命した金長狸を祀る神社です。その後も金長を奉った会社が繁盛したり、倒産しかかった映画会社が「阿波狸合戦」を映画化したところ業績が持ち直したりとご利益が大きいことから有名。小松島市内にも狸のオブジェが溢れており、さながら「狸の街」ですね。

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第十一話:金長神社
さて、境内に入ってみたものの狸一匹おらず。

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第十一話:金長神社
「ここでいいはずなんだがな…」

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第十一話:金長神社

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第十一話:金長神社
とりあえずは境内の裏側に回ってみると…

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第十一話:金長神社
裸足の女の子が歌を歌いながら猫じゃらしで遊んでますね…

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第十一話:金長神社
気付かれて警戒されてしまった様子です。

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第十一話:金長神社
「金長一門の方でしょうか?私は怪しいものではありません。実は…」

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第十一話:金長神社
なんと足下に深い落とし穴がw
「狸かと思ったら蛙だった。化けられる蛙なんて初めて見た!蛙界では有名な蛙なんでしょう、あなた。」

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第十一話:金長神社
「わたしは狸ですよ。蛙ではないんです。」
「ほほ〜〜う。そんなにツルツルした狸がいるもんですか。」
「長い間蛙でいたので、今でも気を抜くと蛙になってしまうのです。本当はちゃんと毛が生えております。」
「あら〜へんなのね!変なことになったものね。」

と、なんか妙に話が弾む金長の娘と矢二郎。

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第十一話:金長神社
「この穴はわたしが掘ったんです。父からは穴を掘るなって言われてるんだけど、穴を掘らないなら死んだ方がマシだわ。きっとわたしは世界に穴を掘るために生まれたのね。」

と、「穴には一家言ある」と自称する金長の娘でしたが、矢二郎とは実は幼い頃会っており、偽叡山電車に乗せてもらったとか。そして下鴨家ということで金長の元へと案内してくれることになりました。

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第十一話:金長神社
「ららら蛙〜。」

と、なんともヘンテコな娘でした…が、金長の元に着くとさらに変なことには謎の長髪男が昼寝をしていて、夷川呉一郎の件になるとむくりと起きだしてきます。

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第十一話:東華菜館
そして京都・東華菜館。

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第十一話:東華菜館
前祝いも終わり、いよいよ偽右衛門選挙の時間が迫ります。

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第十一話:菊水


最後には矢三郎と海星が有馬の一件以来姿をくらましていた天満屋に撃たれて捕らえられるという衝撃の結末。そして海星も正体を訝しむ呉一郎の正体は?残り2作、次回を待たれよ!




*引用画像は全て比較研究目的で掲載しており、著作権は全て「有頂天家族2」製作委員会にあります、ので。

有頂天家族2舞台探訪記⑥

2017年 06月15日 20:15 (木)

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有頂天家族舞台探訪記(第一期)
有頂天家族2舞台探訪記①
有頂天家族2舞台探訪記②
有頂天家族2舞台探訪記③
有頂天家族2舞台探訪記④
有頂天家族2舞台探訪記⑤
有頂天家族2舞台探訪記⑦

続・大文字納涼船合戦で弁天と二代目が対決してより数ヶ月がたち季節は秋。
二代目に敗れた弁天はそれ以来二代目との接触を断ち、京中は小康状態を保っていました。そんなある日、淀川教授は大学でまさかのセクハラ疑惑をかけられ、研究室を追い出されることに。これも寿老人の陰謀に違いないと思いつつ、淀川教授が天満屋によって、有馬温泉で開かれる金曜俱楽部に連れて行かれたと聞いた矢三郎は有馬温泉へと向かいますが…
金曜俱楽部、そして夷川早雲が再登場となる第六話「有馬地獄」そして第七話「金曜俱楽部再び」です。

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第六話:有馬温泉
さて、京大演習林から有馬温泉へと淀川教授を探しに来た矢三郎でしたが…

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第六話:有馬温泉・金の湯前
「有馬温泉に来た以上、湯に浸からぬは無粋ともいえる。」

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第六話:有馬温泉・金の湯
まずは日帰り温泉「金の湯」に浸かることに。

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第六話:有馬温泉・金の湯
湯に浸かりながら思い出したのは、自分の匂いが奇麗さっぱり消えてしまうくらいに有馬の湯を好んでいた父・総一郎のこと。

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第六話:喫茶パーラーいずみ

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第六話:喫茶パーラーいずみ
極楽湯に浸かった後は喫茶店へ。

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第六話:喫茶パーラーいずみ
「はぁ〜」

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第六話:喫茶パーラーいずみ
「やい、こら!」

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第六話:喫茶パーラーいずみ
「砂糖壷に喧嘩を売られる覚えはないぞ。」
「触るな!コンチクショウ!」

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第六話:喫茶パーラーいずみ
「俺だって遊びに来たわけじゃないぞ。金曜俱楽部の陰謀を阻止するためだ。」
「馬鹿らしい。わざわざ有馬くんだりまで、鍋に飛び込みに来たっていうわけ?」
「鍋と温泉を間違えてたまるか。」
「どうせあの生天狗に色目使ってるんでしょ。狸鍋食うやつに色目使うなんて頭おかしいんじゃない?ほんとムカつく。二代目があの女にとどめを刺してくれれば後腐れもなかったのに。」


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第六話:喫茶パーラーいずみ
「ぶ!口に気をつけろ。弁天様も有馬に来てるんだからな。」

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第六話:喫茶パーラーいずみ
と、喫茶店から外を見やると…

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第六話:喫茶パーラーいずみ
土産屋で買い物をする浴衣姿の弁天が金曜俱楽部の面々と一緒に。

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第六話:若狭屋

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第六話:若狭屋前
弁天は金曜俱楽部の男たちを引き連れ温泉街へ。

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第六話:市民の木前ポスト
ポストの陰から覗く矢三郎。
「なによ随分陽気そうなやつら。」
「お前もう宿に帰れよ…」
「もうちょっとしたらね。」

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第六話:赤い丸ポスト
金曜俱楽部一行を追跡調査。

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第六話:赤い丸ポスト
「寿老人の姿が見えないな。」
「どんなやつ?」
「金曜俱楽部の親玉で、裏切ると地獄に流される。」

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第六話:まめ清
「弁天様が一目置いてるぐらいだから、ただ者ではないんだろうな。」
「妬いてんのね。」
「わけのわからんことを…」

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第六話:瑞宝寺公園付近
金曜俱楽部一行はいつの間にか人影もあまりない温泉街の外れへとやって来ます。

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第六話:瑞宝寺公園付近

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第六話:保養研修所ありま
一行はそのまま廃墟のような旅館へ。

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第六話:瑞宝寺公園付近
「こんなとこに乗り込むつもり?」
「うん、お前は宿に戻れ。尻を暖めてのんびりしていろ。」

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第六話:保養研修所ありま
そして一行が入った旅館へ乗り込む矢三郎。
こちらの廃墟旅館のモデルとなったのは上述のとおり土木建築厚生会保養研修所ありまです。土木建築業の厚生会構成員向けの施設ですが、一般の方でも利用可能です。
保養研修所ありま

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第六話:保養研修所ありま
さて、実際ありまに宿泊してみましたが、外観以外は創作のようですね。

廃墟の中で出会ったのはなんと父・総一郎に化けた夷川早雲。前年末の偽右衛門選挙の騒動より悪事がばれて雲隠れしていた早雲は今日、有馬で淀川教授の代わりに金曜俱楽部に迎え入れられるとのこと。
そこで見せられたのは菖蒲画伯の家で見せられた「地獄絵」。と、早雲は不意をついて矢三郎を「地獄絵」の中に突き落とします。おのれ、早雲。

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第六話:井の頭公園
そこは何もかもが赤錆たような不気味な都市の景観。実は「地獄」のモデルとなっているのは東京・井の頭公園です。

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第六話:井の頭公園
そこで見つけたのは主人不在のラーメン「天満屋」でした。

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第六話:井の頭公園駅
地獄列車が駅に到着。電車は京王井の頭線、駅は井の頭公園駅がモデルのようですね。

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第六話:井の頭公園
駅へと急いでみると、なんと鬼がまたゾロゾロと下車してくる様子。

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第六話:井の頭公園
「鬼!おのれ早雲め、なんてことしやがる!」

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第六話:井の頭公園
「おう人間がおるで!」
「なんやて!どっから逃げて来たんや!」
「そんなのかまへん。簀巻きにして釜に放り込んだれや!!」

と、鬼に追い回される矢三郎でしたが、得意の化け術で筋骨隆々の赤鬼に化けてやり過ごすことに成功。すると、ラーメン屋に鬼女が現れて、「刻限」だということで同行することになります。

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第六話:井の頭公園
「鬼も亡者も一緒になって、ぐつぐつ煮込まれている奥地は非文明的なんだ。」
「へ、へぇ。」

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第六話:井の頭公園
「あんたも地獄の底から出て来たからには、蒸気機関を学んで、地獄の産業革命に追いつかなきゃいけないね。」
地獄に「産業革命」やら「蒸気機関」やら、一体この地獄はなんなんでしょうね…

さて、鬼女についていくと「地獄国技館」ではなんと弁天が鬼たちと相撲をとってるwというわけで、弁天と対戦するのを好機ととらえ、彼女と地獄を脱出することに成功する矢三郎でした。


「地獄の底を抜けますからね」
業火の照り返しを受ける弁天の顔は生き生きと輝いていた。
「しばらく息を止めておきなさい。ひどい臭いなのよ」
彼女は擂り鉢のそこにある黒い竪穴に向かって降下した。
そこはあの鬼女が言っていた通り、いまだに地獄の産業革命がもたらされていない闇の奥であり、入り乱れた亡者と邏卒の見分けもつかず、悪臭と闇の煮凝りを通り抜けていくかのようであった。私は息を止めて目をつむっていたが、恐ろしい音は絶え間なく耳から流れこんできた。切り刻まれる亡者たちの阿鼻叫喚が、この地獄という擂り鉢の底へ四方八方から流れ込んでいるのだ。叫びと叫びとはたがいに溶け合って一つの叫びになり、世界はただもう一切の始まりから終わりまで響き渡る一つの巨大な絶叫であった。
そのとき私は、この世界に響き続けている不気味な地鳴りの正体を知ったのである。
(『有頂天家族 二代目の帰朝』P284より)





*引用画像は全て比較研究目的で掲載しており、著作権は全て「有頂天家族2」製作委員会にあります、ので。

有頂天家族2舞台探訪記⑧

2017年 06月06日 09:17 (火)

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有頂天家族舞台探訪記(第一期)
有頂天家族2舞台探訪記①
有頂天家族2舞台探訪記②
有頂天家族2舞台探訪記③
有頂天家族2舞台探訪記④
有頂天家族2舞台探訪記⑤
有頂天家族2舞台探訪記⑦

矢一郎が矢三郎と海星の関係を押し進めようとしている背景には、矢二郎の意見が、そして矢二郎の腹中には京都を出て旅に出る決意がありました。かつて矢三郎と海星の「赤い毛」の関係を承知していながらも海星に恋した矢二郎。結局は矢三郎に海星を託して(あるいは矢三郎を海星に託して)、自身は家を出るなんとも切ない話です。
一方、偽右衛門選挙が近づき、父の跡を継ぐために奔走する矢一郎は、矢三郎の提案で選挙の立会人に二代目に就任願い出ることになりますが…
下鴨家二代目、如意ヶ岳薬師坊二代目、二人の二代目を描く第九話「それぞれの二代目」、紹介しましょう。


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第九話:京都タワー

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第九話:京都駅
「おれも京都へ帰ってくる頃には、こいつが懐かしくなるのかねぇ。」

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第九話:京都駅
「矢二郎兄ちゃん!」
「遅れてすまん矢二郎。母上が見つからなくてな。」

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第九話:京都駅
「いいさ。母上にここで引き止められたりしてごらん。おれ行けなくなっちゃうよ。」
「ま、そうかもしれんな…」

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第九話:京都駅
「お母様は本当にお見送りが苦手なのね。」

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第九話:京都駅
「矢二郎兄ちゃん。お薬はちゃんと持った?」
「ああ、ちゃんとここに入れてあるさ。」
「飲むのを忘れては駄目だよ。蛙に戻っちゃうから。」
「で、まずはどこへ行くんだい?」

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第九話:京都駅
「そうさなぁ、まずは倉敷の小町温泉に住む狸たちを訪ねようと思う。その後のことは旅をしながらゆっくり考えるとしよう。」

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第九話:京都駅
「うちの兄から、分家に遊びに行ってやってと言われたのよね。律儀にありがとう。」
「もし四国に渡ることがあれば、金武町一門に挨拶してきてくれ。」

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第九話:京都駅
カチカチと火打石を打つのは第一期でも登場した下鴨家の習わし。
「これでバッチリ。きっと良い旅になるわよ、矢二郎くん。」
「ありがとう、おれが帰ってくるころには、玉瀾は姉さんだな。」

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第九話:京都駅
「お見送りの儀、誠にありがとうございます。」

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第九話:京都駅
「下鴨矢二郎、これより旅に出て、一回りむっくり大きくなって帰ってくる所存です。皆様も、どうかお元気で。」

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第九話:京都駅
こうして兄弟たちに見守られながら、「今のおれには帰ってくる場所がある。だから必ず帰ってくるさ」と言葉を残し矢二郎は西国の旅に出るのでした。

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第九話:BON BON CAFE
その頃、母は賀茂大橋西詰のビリヤード場に。第一期に続きBON BON CAFEの登場です。

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第九話:BON BON CAFE
「見送りにこないなんて、ひどいお母さんだと思ったかしら…でもあの子の手を離してやる自信がなかったのよ。もし顔を合わせて引き止めでもしたら、あの子はきっと行けなくなるから…」
「兄さんは元気に出て行ったよ。きっといい旅になるさ。」
「ええ…きっとそうね。あなたたちが自分で決めたことだもの。総さんはきっと許してくれます。」

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第九話:賀茂大橋

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第九話:賀茂大橋
「いつでも波風たてるよー」

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第九話:鴨川デルタ西側
「ずんずん立てるよー」

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第九話:鴨川デルタ西側
「いつでも平和を乱すよーガンガン乱すよー」

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第九話:鴨川デルタ西側
「矢三郎!ちょっと来てくれ!」

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第九話:BON BON CAFE
「赤玉先生が偽右衛門を選ぶ選挙の立会人をどうしても引き受けてくださらない。」

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第九話:BON BON CAFE
「代わりに後任の天狗を推薦するとおっしゃるのだが…」

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第九話:BON BON CAFE
「どうせ、弁天様だろ。」

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第九話:BON BON CAFE
「いくらんなんでもあんまりではないか?親父を鍋にして食った人間を、狸界の頭領を選ぶ宴に招けとおっしゃるのか。」
「いっそ天狗なしでやるわけにはいかないの?」
「そうはいかん。偽右衛門の権威は、狸界の総意と天狗様の承認に基づく。この手続きをすっ飛ばしてみろ、偽右衛門なんてものは張り子の虎になってしまう。」

そんなわけで矢一郎や八坂様に乞われて赤玉先生懐柔にコープ桝形に向かうも、赤玉先生の弁天を後任として指名する意思に全くゆらぎがない模様。

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第九話:セブンイレブン京都葵橋寺町店
「如意ヶ岳薬師坊対策本部」が設置されたのはコーポ桝形すぐの寺町通との交差点にあるセブンイレブン。ちなみに、第一期でここは駐車場として登場しています。

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第九話:セブンイレブン京都葵橋寺町店
さて、首尾なしの報告をするも、二代目に立会人を依頼するという奇策を矢三郎が考えつきます。

二代目の元を訪れた矢一郎と矢三郎は、二代目の弁天に対する敵愾心と泣き落としで立会人への就任を承諾させますが…

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第九話:珈琲蔦屋
そして偽右衛門選挙の開始の儀式の朝。

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第九話:珈琲蔦屋
矢一郎は狸大もあるハンバーグを二個平らげて備えます。

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第九話:紫雲山頂法寺
ちょうど一年前に矢一郎と故・早雲が偽右衛門の座を競った頂法寺(六角堂)。

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第九話:紫雲山頂法寺
「おや?随分大人しくしてるな。」
と、そこにいたのは袈裟を来た金閣銀閣阿呆兄弟。
「これはこれは矢三郎殿、いいお天気になりまして、さぞかしへそ石様もお喜びでしょう。結構なことでごじゃいます。」
「素敵なことでごじゃいます。なむなむ。」

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第九話:紫雲山頂法寺
「お前たち何かヘンテコなものでも食ったのか?」

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第九話:紫雲山頂法寺
「何をおっしゃいますやら。我々は、阿呆から脱皮することを目指し、兄の呉一郎から教えを受けて、日夜修行に励んでいるのでごじゃいます。」
「兄さんも僕も、やわらかでヒンヤリした蒸しパンのように心穏やかでごじゃいます。」
「矢三郎殿にも断然仏道をすすめ、もはや阿呆の時代ではごじゃいませんぞ。」

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第九話:紫雲山頂法寺
「そうか、頑張ってくれ、応援してる…」

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第九話:紫雲山頂法寺
プップカップップップー
「閉門!」

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第九話:紫雲山頂法寺
「静粛に願います。」

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第九話:紫雲山頂法寺
「これより会議を開きます。それに先立ちまして、ありがたくもへそ石様よりお言葉を頂戴致しております。ここに拝読しますので、諸君のご起立を願います。」

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第九話:紫雲山頂法寺
「「風邪を引いたときは足を温めて頭を冷やす。これで医者いらず。ハチミツショウガ湯を飲むのもすこぶる良いぜ!」以上です。」

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第九話:紫雲山頂法寺
「さて、このたび偽右衛門に立候補される矢一郎くんは、非常に有望な新世代の狸であります。さらに、応援演説をされる呉一郎くんもまた、早雲くん亡き後、夷川家をしょってたつ、同じく有望な狸であります。」

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第九話:紫雲山頂法寺
「夷川早雲が長男、夷川呉一郎であります。我が父は、偽電気ブラン工場の近代化に尽力しましたものの、その晩節を汚したことを忘れる訳には参りません。」

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第九話:紫雲山頂法寺
「にも関わらず、矢一郎くんは両家の諍いを水に流して、共に生きようと言ってくださった。夷川は新しい偽右衛門に協力を惜しまず、狸界の未来に力を尽くす所存です。」
夷川家の全面協力の中、12月26日偽右衛門選挙の開催が決定。そして…

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第九話:紫雲山頂法寺
「狸界の頭領である偽右衛門を決めるにあたって、立会人として、二代目のご臨席を賜ることとなりました。ご異議はありませんね?」
「意義あり!」

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第九話:紫雲山頂法寺
「べ、弁天様、ご光臨〜!」

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第九話:紫雲山頂法寺
「お師匠様から狸選挙の立会人になるように言われたのですけど、どうやら私は、お呼びでないようね。」

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第九話:紫雲山頂法寺
「あの英国かぶれが引き受けてくださるようでしたら別に構いませんけど。それにしても、どうしてそんな行き違いが起こったのか、事情が知りたい物だわ。ひょっとして、狸たちはわたしが立会人では不満なのかしら。」
そして天狗煙草で辻風を吹かす弁天。

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第九話:紫雲山頂法寺
「あらあら、矢三郎。そんなところに隠れていたの?どうせあなたの差し金でしょう。」

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第九話:紫雲山頂法寺
冷たくぴしゃりと言われ、申し開きもできない矢三郎。と、そこへ…

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第九話:紫雲山頂法寺
ジャーン。

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第九話:紫雲山頂法寺
ジャーン。ジャーンン。

そして弁天と二代目の対決は次へと続きます。

矢一郎と「二代目」を主題に据えた第九話。残す話数は少なくなりましたが、物語は佳境を迎えます。


「波風立てて面白くするのよとは祖母の言葉である。その言に従って、俺に任せろと大見得をきってはみたものの、この目論みは狸の身の丈には合わぬ、大きすぎる博打であった。」



*引用画像は全て比較研究目的で掲載しており、著作権は全て「有頂天家族2」製作委員会にあります、ので。

有頂天家族2舞台探訪記⑦

2017年 06月04日 21:10 (日)

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有頂天家族舞台探訪記(第一期)
有頂天家族2舞台探訪記①
有頂天家族2舞台探訪記②
有頂天家族2舞台探訪記③
有頂天家族2舞台探訪記④
有頂天家族2舞台探訪記⑤


「夷川早雲、冥土へ罷り越す…」

遠くは有馬の地で散った夷川早雲。
巨悪のあっけない落命でしたが、これをきっかけに下鴨家と夷川家の関係に変化が訪れます。長年に渡る両家紛争の原因の一つとなった矢三郎と海星の婚約破談。これが再び持ち上がってきますが…
決して矢三郎の前に姿を現さなかった海星。その謎が今明らかとなる第八話「夷川海星の秘密」、それでは紹介しましょう!

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第八話:秋月橋
「総さんも夷川さんもあの世に行ってしまって。」
「母上…」

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第八話:秋月橋
「夷川さんはね、自分から望んで婿養子に入ったのよ。」
「へえ…」
「そもそもはおじいさまがね、夷川家との確執をなんとかしたい、って言いだして。それで夷川家に和解の申し入れをしたんだけれども…」

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第八話:秋月橋
「なんでも早雲は事前に夷川家と示し合わせていたとか。」

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第八話:秋月橋
「和解するために夷川家に入ったのに、どうしてこんなことになってしまったのかしら…」

「…そうか、母上にはわからないか…」
「切ないねぇ…」

早雲の下鴨総一郎とその子供たちに対する憎しみ。その根底にあったのは母、桃仙をめぐる三人の関係にありましたが、それを桃仙自身は知る由もありません。

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第八話:カフェウッディタウン

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第八話:カフェウッディタウン
「あら、矢三郎ちゃんだけなの?」

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第八話:カフェウッディタウン
さて、第一期でも登場したカフェウッディタウンをモデルとしたと思われる店舗が今回も登場しました。
写真は2013年時に撮影させていただいたものですが、公式には取材を受けていないそうです。

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第八話:下鴨神社
カフェで玉瀾と珈琲を飲んでいた矢三郎ですが、雷鳴を聞いた途端に下鴨神社へ直行。
矢三郎が心配したのは当然、雷で化けの皮がはがれてしまう母のこと。

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第八話:下鴨神社
「母上!」
「ひぃ。ぎりぎりもいいとこ…」
今回は母が行方不明になるまでに間に合ったようですねw

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第八話:下鴨神社
「あら、玉瀾!」
「こんばんは。」
すると矢一郎もやって来て…

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第八話:下鴨神社
なんと人間に化けた矢二郎!
大分化け力が元に戻って来たようですね。

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第八話:下鴨神社
すると、木魚の音が響いて楼門に出てみると、なんと夷川呉一郎の姿が。

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第八話:下鴨神社
「わたしは、父を見つけ出し、ここに連れてくる所存でありました。ですが、父は鬼籍に行ってしまいました。」
「呉一郎…」
「亡き父の悪行の数々、百万遍お詫びしても足りますまい。しかしながら、この愚かなる夷川の子等に慈悲を賜り、夷川家が下鴨家のよき仲間となれますように、ご鞭撻のほど希い奉る所存でございます。」

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第八話:下鴨神社
「さあ、愚かなる我々の尻の毛をおむしりください。」
「「恐惶謹言!」」

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第八話:下鴨神社
しかし矢一郎が言ったのは夷川早雲のことを許さないが、これからの両家を考えるべきではないか。そしてともに生きようと。ここに下鴨家と夷川家の和解は相成ったのでありました。

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第八話:三年坂
さて、久し振りに矢三郎が赤玉先生の元を訪れると、なんと弁天が二代目と清水寺で逢い引きをするらしいとのことで、二人は清水寺へ。

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第八話:清水寺警備室前
「見渡すばかり阿呆ばかりだ。これでは弁天の居所も分からぬ。」

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第八話:清水寺・仁王門
「弁天様なら目立つに決まっていますよ。」
作中に描かれている清水寺のライトアップですが、春の花見灯路、夏、秋の紅葉の年三回行われています。

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第八話:清水寺
こちらは順路的には出口に近いあたりの紅葉トンネル。

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第八話:清水寺・滝の家
「先生は甘酒でも飲んでいてください。私が探ってきますから。」

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第八話:清水寺・滝の家
そう言い残すと矢三郎は人ごみの中、本堂の舞台へと向かいます。

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第八話:清水寺・本堂


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第八話:清水寺・本堂
そして逢い引きと称しながら一触即発の弁天と二代目が。
ちなみに清水寺は現在数年がかりの大改修のため、本堂の舞台は立ち入ることができません。

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第八話:清水寺
弁天が「ろうそくのようでかわいい」と言い、二代目が「うす気味の悪い」と言った京都タワー。

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第八話:清水寺・本堂
結局物別れに終わった二人の会合でした。

「どうしてあなたは帰って来たの?こんな国のこんな街へ。」

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第八話:清水寺・滝の家
「お師匠様、こんなところで何をしていらっしゃるの?」
完全にうたた寝している赤玉先生w

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第八話:清水寺・滝の家
「うぁ…べ、弁天!」
「風邪を引きます。早くお家へ帰りましょう。」

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第八話:清水寺(テスラさん提供)
こちらは本堂の舞台より直下を見たところですが、現在本堂は足場で覆われているため写真は撮影できません。

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第八話:寺町商店街(御池通)

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第八話:寺町商店街

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第八話:寺町商店街
「呉一郎が矢四郎に新しい実験室をくれたらしいから、どんなものか見に行く。」

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第八話:寺町商店街
「お、いいねぇ。そいつは俺も見たい。」

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第八話:京都踏水会
二人がやって来たのは矢四郎が働く夷川の偽電気ブラン工場。モデルとなっているのは第一期でも登場の京都踏水会の建物です。

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第八話:京都踏水会
工場に隣接する夷川家の邸宅や倉庫がある設定だと思われる場所は、消防団の施設のようで全く異なっていますね。

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第八話:木屋町路地奥なごみや
そしてその夜、かつて総一郎が贔屓にしていた居酒屋で矢三郎と海星の縁談話を切り出す矢一郎ですが、矢三郎は猛反発。

へそを曲げてしまった矢三郎は母の実家、狸谷不動院に立て篭りますが、なんとそこにやってきたのは海星でした。そして明らかになる海星と矢三郎の間の秘密が明らかになります。


「海星はなんとか私に近づこうと試みたが、そのたびに私の化けの皮が剥がれる結末となった。毛深い姿で途方に暮れ、金閣と銀閣に追いまわされている私の姿を見るにつけ、海星はいよいよ私に近づけなくなった。
(中略)
それにしても、かくも重大な秘密を、かくも長い間、ひとり毛深い腹の中にしまいこんでいたとは信じられない。この健気さの途方もない無駄遣いは何と言うべきか。」

(『有頂天家族 二代目の帰朝』P371より)




*引用画像は全て比較研究目的で掲載しており、著作権は全て「有頂天家族2」製作委員会にあります、ので。
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