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酒コーザ4回:アイラモルト

2007年 01月14日 03:03 (日)

『Bartender』最終回を見ましたが、
最後のシメがマッカラン1946年というのは実に面白かった。
濃厚なシェリー酒の甘い香りがすることで知られるマッカランですが、1946年だけはピーティー(煙くさい)だということ。
なぜ46年だけはピーティーなのか?
そこには大戦直後で物資が欠乏し、ピート(泥炭)を燃料に使わざるを得なかった時代背景と、それでもしこもうとする職人魂があったんですねぇ。


今回紹介する産地はこの「ピート」がkeyとなります。


6つのスコッチ産地を見ていくのですが、初回はアイラ島。
英国西海岸に隣接する島ですが、ここで作られるシングルモルトは「アイラモルト」と呼ばれています。

最大の特徴は、独特な潮の香りにピート香。

この特徴を生むのが生成の過程で使用される仕込み水、そして麦芽を乾燥させるために使用する燃料のピート(泥炭)。

ウィスキーは最初に、原料となる大麦を水に浸し発芽を促します。
このとき使われる水が蒸留所独自の仕込み水。
仕込み水は蒸留所付近の湖や池の水を使うそうなんですが、この水の性質が仕上がりに大きく影響してくるとか。

次に、発芽が一定程度進むと、今度は火を焚き熱風を送ることで乾燥させて、発芽を抑制します。(発芽し過ぎると糖分が消費されてしまう)
このとき使われる燃料がピートと呼ばれる泥炭。

ピートはスコットランド地方に広く分布しているそうなんですが、これを切り出してきて燃料として使うわけですね。
かといって、燃料としてピートが100%使われるわけではなく、石炭と一緒に使われたり、あるいはピートはほんの香り付け程度に使われたりと、使用度合いは蒸留所によって違うそうです。

このピートがモルトウィスキーに独特な煙臭さや薬品のようなヨード香を作り出すわけです。
アイラ島の蒸留所は特に麦芽の炊き込みに使用するピートの割合が高いと言われています。

先の仕込み水も同様、ピートが溶け込んでいるものを使用するためにピート香の醸成に一役買っているとか。


長くなりましたが、そんなアイラモルトを代表する一本を紹介してシメにしましょう。

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ボウモア12年

「ピート香が強くて初心者には馴染みにくい」といわれるアイラモルトの中にあっては、比較的飲みやすい。
ピート香は中程度だが、強すぎないスモーキーフレーバーが潮の香りと絶妙に調和している。
酸味のある爽やかな後味といい、実にバランスがいい。
入門者からベテランにいたるまで、満足のいける一品であると思います。

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