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酒コーザ5回:スペイサイドモルト

2007年 01月21日 20:56 (日)

前回より文量が増え、もはやどれだけの方がご覧かわかりませんが続けますよ、はい。


今回はシングルモルト産地第二回、スペイサイド地方。(こちらで確認)

スペイ川流域の狭い地方なのですが、全蒸留所の半数がここに集まっており、まさしく蒸留所の銀座。
ここでつくられるシングルモルトは先に紹介したアイラモルトとは対照的。
花の蜜や果実を思わせるようなフルーティーな香りが売りです。

全体的にバランスの優れたものが多く、初心者でも楽しめるものが多いようです。
かといって、いわゆる「安っぽい」わけではなく、華やかで濃厚な香りはまさしく高級酒の名にふさわしい。

こんなこともあって、現在、世界のシングルモルト売り上げトップ5のほとんどをスペイサイドモルトが占めているそうです。


さて、このフルーティーな香りはどこから来るのか?
それは蒸留後の原酒を寝かせる樽にあるといわれています。

ウィスキーがスピリッツ等の蒸留酒と異なる点の一つが、蒸留後の樽熟成。
蒸留後の原酒は無色透明なアルコールなのですが、およそ10年~15年の時を経て樽の成分が染み出し、深い琥珀色と豊かな香りを身に着けていくわけです。

樽はオーク製なのですが、新品が使われることは無く、一度他の酒で熟成に使われたものが再利用されます。
(新品だと樽の成分が強く出すぎて不適だとか)

スコッチ熟成に使われる樽は以下の三つ。

①スペインのシェリー酒を一度寝かせたシェリー樽
②バーボンウィスキーに使用されたバーボン樽
③スコッチの熟成に一度使用された再々利用のプレーン樽

特に①シェリー樽独特の熟した葡萄のような香りはシェーリー香と呼ばれ、ピート香と並んでスコッチを特徴付ける香りの一つといえます。


さて、今回紹介するのはシェリー樽熟成の極みともいえるスペイサイドモルト二本。


ザ・マッカラン12年

IMGP2235.jpg



押しも押されぬスペイサイドモルトの代表格。
よく「シングルモルトのロールスロイス」と称される名酒。
見事なまでの琥珀色。
顔をグラスに近づけただけで熟した葡萄、林檎、その他様々な香りが漂い、味も濃厚。
甘い。
ただ香りの強烈さから、「ちょっと・・・」という人も多いそうです。

そういう方にはこちら


グレンファークラス15年


IMGP2237.jpg


しっかりシェリー香を保ちながらマッカランほどしつこくない。
しかもスペイサイドモルトにしては珍しく、ピーティーさも兼ね備えています。
口に含んで飲み込んだ後、ピーティーさが喉の奥からこみ上げてきて、甘さと渋み、かすかな苦味の混じった複雑な後味を残してくれます。

余談ですが、サッチャー元首相もグレンファークラスを好んでいたとか。

自分もこちらがお勧めです。


・・・飲みながら書いているのですが、さすがに疲れた・・・。
最後までお読みになってくれた方、ありがとうございます。
本日はこれまで。

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2007年01月23日 00:48

>グレンファークラス15年
ティスティングノートを拝見していると、無性に飲んでみたくなってきました。自分もマッカラン12年の現行ボトルを飲んだとき違和感を感じたクチなので、余計にファークラスに対して期待を抱いてしまいます。オフィシャル最高度数の105もトライしてみたいですね。

2007年01月24日 01:05

ファークラスは良いですよ。
どちらかというと、マッカランよりハイランドパークに近いものを感じました。

105は価格もそれほど高くないようなので、ぜひ入手したいですね。
(そういや、なぜか名古屋駅前のビックカメラの地下で売られているのを見ました)