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聖地巡礼考

2012年 03月09日 02:22 (金)

昨日放送されましたNHKクローズアップ現代で「聖地巡礼」が特集されました。

正直、聖地巡礼はアニオタの諸分野の中でも、かなりマイナーな部類に入っていると思っていただけにNHKで特集されるとは正直驚き。(しかも開始でたまゆらの特別映像が流れたのでなおさらビックリ)

要点をかいつまんで話すと

2006年頃から深夜アニメ放映本数が増えた

結果、アニメ製作コストが課題となり、一から設定を作りこむ従来の手法から実際の町をアニメに取り込む手法が確立されていったこと

「らきすた」等を起点に、自治体が積極的に動き出すようになったこと

ただ、自治体が面に立ちすぎて「聖地」づくりを行った結果、「あざとさ」を感じ取ったファンから反発を買う面もあること

結論として、コンテンツを海外に売りこむ政策と聖地巡礼「ブーム」が両立するかは検討の余地あり。
また、「ブーム」はやがて覚めるものなので、次の一手を考えていかねばならない


今回の放映で私が評価できる点は
ゲストとして招かれた教授が聖地巡礼になぜ面白みを感じるのか、そのポイントをかなり的確に抑えていたこと。
特に、聖地巡礼の醍醐味は聖地「探し」にあり、そこにアニメ製作サイドとファンとの「化かしあい」ともいうべきゲーム的要素がある、という指摘は非常に重要。

逆に批判すべき点は(あげたらきりがないですが)
アニメに実際の町が描かれるようになった事情が「制作費削減」の一言で片付けられてしまったこと。
いやいやちょっとまてと。
制作費を削減するために町を再現するなら、(PA Works等地方の会社は別として)東京都内か近郊の町を使えばいいだろう。
何ゆえ、東京の製作会社が広島の竹原まで出向いて忠実に再現するのか、その地方の伝統文化や方言まで再現しようとするのか、逆にコストをかけてまでやろうとしていることがすっぽり抜けてしまっているんですよね。

他にも、「らきすた」は聖地巡礼「ブーム」のきっかけとなったかもしれないが、聖地巡礼のスタイルが確立された契機として「おねてぃ」の木崎湖が登場しないのはどうかと・・・まあ「おねてぃ」の頃は聖地巡礼はかなりコアなファンによる活動時代だったと考えればそこはまだ許せるか。

んでもって司会の国谷さん。いくらなんでも最初から最後まで露骨に「理解不能デス」という姿勢で番組に臨むのは失礼でしょ!


さて、私の最初の聖地巡礼、木崎湖探訪からかれこれ8年。

聖地巡礼の楽しみ方も最初の頃からだいぶ変わってきたと思います。
『おねてぃ』~『AIR』の頃はまだ情報もそれほど出回っていなかったので、私も未発見現場を探そうと色々挑戦しましたが、先達にはとてもかなわず。
『ひぐらし』以降は既発見の場所ですが、地図を片手にポイントを探し回る、そして発見するフィールドワーク的なゲーム感覚を楽しみつつ、新しく訪れる町を楽しむように。
そして一つの転換点になったのが『true tears』。
アニメの中に描かれた「むぎは祭り」を観たくて城端の「むぎや祭り」を見学に行ったのですが、民俗芸能とアニメの見事な融合に驚きつつ、地方にこんな素晴らしいものがあったのか、と感動したものです。
昨年春、震災直後、福島では原発が危機を迎えている中訪問した『たまゆら』の瀬戸内では、夕暮れの海の優しさに「ああ、それでも日本は美しい」と涙したものでした。

私にとっての聖地巡礼、それはこの国の「美」を発見する旅でもあります。
そしてアニメにはそれを伝える力があるものと考えます。

長くなりましたが、今晩はこれにて失礼しますです。

なんにも写真がないのもなんなので、最後に『ストラトスフォー』で訪れた沖縄下地島で撮影した一枚。

IMG_6808.jpg

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