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惚れず、求めず、踏み込まず

2012年 06月24日 19:06 (日)

22日会計士試験短答の合格発表ですが、当然のごとく落ちていましたわ。
全ては自分の実力不足にあるのですが、一言言わせてもらえばたかが一次試験で振るい分けるのに合格率4.2%は渋すぎるよ・・・。


はてさて、久々のコミック紹介

百合男子 2巻 (百合姫コミックス)百合男子 2巻 (百合姫コミックス)
(2012/06/18)
倉田 嘘

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百合男子(百合好きの男子)の苦悩(に見えるが、百合好き以外の人からはどーでもいい悩みにしか見えない)を描く異色のコミック百合男子2巻発売です。

私は基本的に初刊で紹介して、続巻については重ねて評論しない方針なので(最近コミック紹介が少なかったのは金銭的に新しい作品に手を出す余裕がなかったということもあります)2巻続けて紹介するのは・・・まあそういうことです。

で、肝心の内容。

前半で百合オンリーで知己を得た籠目から啓介は、「百合興味の根底にあるのはヘテロセクシャリズム」「百合とは虚構において愛でるものであり、現実において百合っぷる(百合カップル)に干渉しないこと、それが敬意であり最大の礼儀だ」との指摘を受け、反論の言葉を失う。さらに啓介を打ちのめしたのは「師匠」と慕った魚屋の百合おやじが実は妻子持ちだった事実。

この現実から一旦は百合を断ち切ろうとした啓介だったが、気づけば級友女子達のめまぐるしい人間関係に百合妄想を全開にせずにはいられない。後半部では籠目の指摘に対する回答はどこへやら、ついには師匠を「感動した」と言わしめる百合妄想を展開。

話の流れが啓介の超絶妄想であらぬ方向に飛んでしまった感じはありますが、本巻で一貫してあったテーマは百合男子として現実の自己の社会生活とどう向き合うかということ。籠目と魚屋のおやじは百合好きながら、実生活とは切り離して(百合は想像に止めよとの戒律の中で)生きていく存在であり、啓介は現実世界にも至高の百合を求め、ついには百合っぷる(と啓介が思っている女子達)に関わろうとする。

私もかつて、99%男しかいない寮と工場を往復していた会社員時代は啓介と同じスタンス(もはや百合原理主義といってもいいかもしれませんが)でしたが、シャバに出てこの一年、ある種男女比率のバランスを取り戻すにつれ籠目の思想にも共感できるところが出てきた感じがしますね。

だがそんな「ものわかりのよい」自分に時々嫌気が差し、かつての原理主義時代を懐かしく思うこともしばしば。そんなわだかまりは、かつて百合っぷるとして神美の対象としていた女性と結婚することになった魚屋のおやじももっているような節があり、だからこそ純粋な啓介に期待をしてしまう。

私も朝予備校に向かう途中、某女学院前で百合っぷる探しをしながらふと思うのですよ。
かつての私、お前なら何を思っただろうか、と。


共感できる百合好きには深刻な問いをつきつける書ですが、それ以外の人には完全ギャグ漫画。
百合を愛するとはどういうことか本質に迫ろうとする倉田先生3巻期待してますよ!

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