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有頂天家族探訪記⑪

2013年 10月01日 12:05 (火)

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 桓武天皇が王城の地をさだめてより千二百年。(中略)
 人間は街に暮らし、狸は地を這い、天狗は天空を飛行する。
 平安遷都この方続く、人間と狸と天狗の三つ巴。
 それがこの街の大きな車輪を廻している。(中略)
 廻る車輪を眺めているのが、どんなことより面白い。
 私はいわゆる狸であるが、ただ一介の狸であることを潔しとせず、天狗に遠く憧れて、人間をまねるのも大好きだ。
 したがって我が日常は目まぐるしく、退屈しているひまがない。


(幻冬舎文庫 森見登美彦『有頂天家族』P7-10より)

ついに最終回第13話「有頂天家族」の放映を迎えました。
仙酔楼で襖ひとつを隔てて、相見えるか人間と狸と天狗の三つ巴。

有頂天家族探訪記①
有頂天家族探訪記②
有頂天家族探訪記③
有頂天家族探訪記④
有頂天家族探訪記⑤
有頂天家族探訪記⑥
有頂天家族探訪記⑦
有頂天家族探訪記⑧
有頂天家族探訪記⑨
有頂天家族探訪記⑩

今回新出の場所はありませんでしたが、終盤で大きな原作の「改変」がありました。
その点に関する検証(というほどのものにもなりませんでしたが)と、編集後記的なもので結びとして、まずはいつも通りストーリー順にカットを紹介していきましょう。

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第十三話:南座前
南座隣のビルの最上階から撮影したカットのようですね。

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第十三話:四条大橋

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第十三話:先斗町

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第十三話:四条木屋町

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第十三話:四条木屋町下る

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第十三話:鳥彌三

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第十三話:鳥彌三

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第十三話:鳥彌三

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第十三話:鳥彌三前

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第十三話:鳥彌三
赤玉先生の「天狗風」により見事破壊された仙酔楼。
鳥彌三の北、鴨川に架かる団栗橋より撮影したカットになります。

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第十三話:四条木屋町下る
赤玉先生に追われる淀川教授は鳥彌三を脱出し、四条通りに向け逃走。

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第十三話:四条木屋町

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第十三話:四条木屋町下る

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第十三話:四条木屋町下る
酔いと怒りで我を忘れる赤玉先生。ターミネーターや八墓村のシーンを彷彿とさせますw

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第十三話:四条木屋町

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第十三話:京都マルイ前
淀川教授は四条木屋町から河原町通方面へと逃走。

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第十三話:京都マルイ前

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第十三話:四条河原町付近
淀川教授はどうやら四条通を烏丸方面へと脱出し、そのまま逃げおおせたようですね。

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第十三話:四条河原町付近
背景は適当に、まあこの辺か、というところです。

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第十三話:四条河原町付近

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第十三話:四条寺町付近

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第十三話:四条寺町付近

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第十三話:四条寺町
四条通大惨事ww

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第十三話:四条御幸町

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第十三話:四条御幸町

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第十三話:四条御幸町
いとも簡単に弁天に懐柔される赤玉先生はともかくとして、弁天の心の振れ幅というか気まぐれさは、本当にわかりませんです、はい。

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第十三話:四条御幸町

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第十三話:四条御幸町

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第十三話:四条御幸町

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第十三話:四条御幸町

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第十三話:四条御幸町

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第十三話:四条御幸町

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第十三話:四条御幸町

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第十三話:四条御幸町
父総一郎が狸鍋となる原因を作った自責の念から蛙となり、珍皇寺から出ることもなく、長年母と会うことも言葉も交わすことのなかった矢二郎。しばらくの沈黙の後、先に声をかけたのは母であり、それから矢二郎の感情が堰をきったように溢れ出します。製作スタッフも最も神経を使った場面というだけあって、電話越しの全ての「間」に親子の愛情が感じられるシーンですね。

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第十三話:四条御幸町

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第十三話:四条御幸町
一件落着の腹鼓のシーン。道路上から撮影するわけにもいかないので四条通の反対側より撮影。

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第十三話:下鴨神社南口鳥居
原作をお読みの方は恐らく「あっ」と思ったでしょう。
アニメでは初詣シーンが下鴨神社となっていますが、原作小説では八坂神社となっています。
このラストでの大きな「改変」については後ほど検証したいと思います。

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第十三話:下鴨神社楼門前
左端に見えるのはさざれ石です。

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第十三話:下鴨神社楼門前

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第十三話:下鴨神社楼門前

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第十三話:下鴨神社楼門前

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第十三話:下鴨神社楼門前

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第十三話:下鴨神社楼門前

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第十三話:下鴨神社楼門前

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第十三話:下鴨神社楼門前
弟子の下鴨兄弟一人一人に説教を垂れる赤玉先生。
原作小説をお読みの方はここでも「?」だったかと思います。
主人公矢三郎だけに説教がありませんね…

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第十三話:下鴨神社楼門前

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第十三話:下鴨神社楼門前

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第十三話:下鴨神社楼門前

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第十三話:下鴨神社楼門前

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第十三話:下鴨神社楼門前

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第十三話:下鴨神社楼門前

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第十三話:下鴨神社楼門前

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第十三話:下鴨神社楼門前
原作どおり「矢三郎の前には」終止海星は姿を現さなかったわけで。

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第十三話:下鴨神社舞殿

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第十三話:下鴨神社言社
本殿前の七つの社に干支をお守りする神様が祭られています。

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第十三話:下鴨神社舞殿

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第十三話:下鴨神社本殿

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第十三話:下鴨神社本殿

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第十三話:下鴨神社本殿

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第十三話:下鴨神社南口鳥居

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第十三話ED:出町橋
最終回のEDということで、原作の後日談的な映像が流れますが、これは有頂天家族公式読本に収録されている森見氏書き下ろしの「冬の女神と毛玉たち」がベースとなっています。

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第十三話ED:出町橋
鴨川デルタより撮影しています。

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第十三話ED:出町橋

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第十三話ED:鴨川デルタ
出町橋から撮影しましたが、階段の角度からいって鴨川の西岸から望遠で撮影するのが正解のようです。

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第十三話ED:出町橋

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第十三話ED:鴨川デルタ

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第十三話ED:出町橋
橋から河川敷まで5、6mあると思うので、飛び降りるのはかなり無茶です…

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第十三話ED:出町橋

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第十三話ED:鴨川デルタ
ラストのラストを飾る朝焼けのシーンですが、先日の水害のため土砂で水流が変わってしまっています。
一日も早く美しい鴨川デルタの風景が戻るよう、京都市にはお願いしたいですね。


さて、カット紹介は以上ですが、今回最大の謎(と思っているのは私だけかもしれませんが)「なぜ初詣神社を八坂神社から下鴨神社に変えたのか」という点について少し考えてみましょう。
まずとっさに思いついたのは取材のコスト上の問題か?ということですが、アニメでは下鴨神社の初詣の様子が忠実に再現されており、わざわざ初詣のシーンを作成するために綿密な取材が行われたことは下記リンクの動画から明らかです。

初詣2012年 元日の賑々しい下鴨神社へ(You Tube)

楼門前の焚火、テント、ガラス張りになった本殿と賽銭箱など、全てが忠実に再現されています。つまり製作陣がなんらかのメッセージ・意図をもって下鴨神社を登場させたものと考えられます。

しかしながら、ガイドブックや公式Twitter、公式ブログ等を参照したのですが、この点については全く触れられてはおりません。素直に考えれば「家族愛」が重要なテーマとなっている本作品、それを強調するための舞台だったいうことになるでしょう。あれこれと難しく考えましたが、とどのつまるところそれ以上の結論が出そうにもありません。また違った解釈があれば、それは視聴者・読者の皆様の想像にお任せしたいと思います。(話を広げておいてなんという投げっぷり!)



【編集後記的なもの】

6月のPV放映時より、3ヶ月半にわたって「有頂天家族」を追いかけてきましたが、最後までお読み頂きまして本当にありがとうございます。有頂天家族探訪記を通じて、Twitter上やブログのコメントと通して多くの方に反応いただいたのは私にとって記憶に残る出来事でした。感謝の念に耐えません。
また、本記事を通じて「京都の魅力を発信できれば」と思いながら、気がつけば京都という町に惹き付けられている自分がいました。私はもう、多分京都に恋してしまったんだと思います。
美麗おしとやかで雅な風景を織り交ぜながら、桝形商店街や「コーポ桝形」のようにどこか雑然としたところもあり、かと思えばBONBON CAFEや蔦屋のようにこ洒落た店が隠れている。それを背景として繰り広げられる喜怒哀楽ドタバタの日常。森見氏の作品は、氏とほぼ同時代に学生期を京都で過ごした私にとって、その時分当たり前過ぎて気づかず通り過ごした時間を、映像と物語をもって眼前に再現してくれました。本作品も京都の一面だけを切り取った作品であることは違いありません。京都という町のもつ多面性、そこに住う150万の人々の生活があります。
しかし、本作品が単なる観光名所巡り以上に「ディープ京都」への入り口であることは確かです。「有頂天家族」を通じて京都を「識る」。いかがでしょう?


より大きな地図で 有頂天家族 舞台探訪/聖地巡礼マップ を表示

*引用画像は全て比較研究目的で掲載しており、著作権は全て「有頂天家族」製作委員会にあります、ので。

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いい最終回でした

2013年10月02日 20:58

連続の書き込みですみません。

それにしても最終回が放送されたばかりなのにもう最終回の記事が載っているとは仕事が早い!(笑)

しかし最終回は笑いあり感動ありのいい最終回でしたね。
矢二郎兄さんと母さんとの会話のシーンはちょっとウルっとさせられるとてもいいシーンでした。

有頂天家族はお話もよかったですが随所に京都の魅力があますことなく紹介されていてとてもいい作品でしたね。
と同時に、こちらのサイトでは各シーンごとに非常に丁寧に分かりやすく現地を紹介してあって読んでいて本当に楽しかったです(特に昼と夜のシーンをちゃんと分けて撮影してるこだわりが凄いです!)

先月京都へ行って本当に楽しかったので、また今度こちらのサイトの比較画像を見ながらゆっくりと聖地巡礼をしてみたいと思います(今度は台風ではなく天気のいい日にいきたいなぁ笑)

No title

2013年10月03日 02:47

小生の記事をご精読いただき、大変ありがとうございます!

9月の台風の日に京都にいらっしゃったとのことで、舞台めぐりも難航されたものと推察いたします。大変お疲れ様でした。

ブログでも少しとりあげましたが、私の住む近所の鴨川デルタは未だ整備が進んでおらず、名所の「飛び石」も半分土砂に埋もれたまま。秋の観光シーズン、また再訪されることがあれば、それまでに以前の美しい景観が戻ることを願ってやみません。

また、手前のブログの宣伝ではありますが、有頂天巡りをされる方により分かりやすいようにとマップにも比較画像を掲載いたしました。お役に立てばと思います。

有頂天家族は夏から秋〜冬の物語。特に紅葉シーズンは観光客でごった返すかと思いますが、「弁天が一夜にして散らした嵐山の紅葉」などこれからも楽しみが沢山です。京都にいっらしゃる方全てにとって「面白き」旅になるよう祈念しております。

No title

2013年10月04日 02:43

更新お疲れ様でした。いい最終回でした。

先月、台風直前の一週間関西旅行行きました。
日々是妄想のおかげ様で有頂天家族の世界、DEEP京都を満喫できました。記事に言及するいろんな場所を回って本当に楽しかったです。洛中の魅力を、ちゃんと受信しました。

ただ帰って台風のニュースを見て本当に心が痛かった...
被害の各所一日も早く復旧できますように。

No title

2013年10月05日 00:13

弊ブログの記事がお役に立ち、旅を楽しんでいただけたようでなによりでした。

台風については最も被害が大きかった地域の一つ嵐山も、伝聞ではありますが、全力を挙げて復興に取り組みいち早く浸水した土産屋なども開店したとか。
台鴨川河川敷は連日のように京都市(?)による清掃作業が行われており、デルタも元の形に戻るものと信じています。
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