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グラスリップ舞台探訪記⑥

2014年 08月31日 23:13 (日)

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グラスリップ舞台探訪記①
グラスリップ舞台探訪記②
グラスリップ舞台探訪記③
グラスリップ舞台探訪記④
グラスリップ舞台探訪記⑤

「日乃出浜」で駆とデート中にやなぎと邂逅し、畏怖すべき「何か」を見てしまった透子。一方、透子と駆のデートを妨害するために策謀を巡らし、あまつさえ自分さえも利用したことに幸の「闇」を見た祐。一気に亀裂が走った第七話でしたが、第八話、九話と回を追ってそれまで秘められていた感情や関係が表出してきます。クライマックスは九話「麒麟館」展望台での幸による告白でした。

今回は第八話「雪」と第九話「月」を、作中登場の三国地元銘菓やストーリーの伏線となる夏目漱石の作品も交えて紹介していきます。

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第八話:市立三国病院(?)
これまで幸入院先の病院モデルと推定してきた三国病院ですが、やなぎと幸が屋上に上るシーンでロケーションを特定できそうです。目の前を川が流れており、対岸に街並み、遠景に橋が架かっていることからやはり三国病院の実際の場所と考えてよろしいかと思います。ただ、下googleearthからの転載画像ですが、三国病院(オレンジで丸)からではカットのような風景は実際に望めそうもありませんね。やはり三国病院をモデルに様々な改変を加えたものと理解しておいたほうがよろしいかと思います。

さて、この屋上での幸との会話で、やなぎは幸が透子に恋慕の情を抱いていることを悟ります。ある意味、自身も恋をしながら主人公たち全員を最も客観的に見ているのはやなぎ(そして駆)かもしれませんね。

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第八話:酒まんじゅう(病院にて)
百が持参したお見舞い品の「酒まんじゅう」ですが、実在する三国の銘菓です。
製法はもち米と甘酒を熟成させ、酒の香りが出たところで小麦粉を加えて発酵熟成した種に、餡をつつんでさらに蒸したものです。袋をやぶると酒粕の甘い香りがたちこめ、少しすっぱさのある皮に餡が絶妙な塩梅です。この製法は「みくにまんじゅう」として三国に古くから伝わるもので、市内各所それぞれの和菓子屋で販売されています。写真の酒まんじゅうは三国駅前の「にしさか」で購入しました。
にしさかホームページ
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第八話:剱ヶ岳登山道
時系列的には前後しますが、ラストで祐登山の山道入口として登場するカットは第三話で登場する登山道入り口と同じ場所です。第三話紹介時には場所を特定できませんでしたが、このシーンから看板が一致する場所をきづなさん(@syohki)さんが特定されました。場所は国道八号線から刈安山に向かう途中の道路から分岐して、清滝ダム方面に向かい、林道を抜けたところになります。場所が少々わかりづらく、またかなりの悪路を進むことになるので、あまり巡礼はお勧めできませんが…。

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第八話:剱ヶ岳登山道
さて、上記カットの看板を拡大すると、まさにこの看板がモデルになったことがわかります。看板に描かれた地形図、さらには「現在地」を示す場所まで一致していることから9割がた間違いないでしょう。

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第八話:剱ヶ岳登山道
ただ、奥の登山道は一致せず。

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第八話:剱ヶ岳登山道
また、石碑も何もないことから、背景のモデルではないことがわかります。現在のところ一致する地形が発見されていないことから、このロケーションを改変した可能性も考えられますね。

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第八話:美術室
さて、タイトル「雪」の由来となった美術室でのシーン。窓の外に降り積もる雪と、キスを迫る駆(?)。「欠片」の正体に迫るはずが一層謎が深まるばかりですねw
これまた推定ですが、「雪」は駆の心象風景、キスを迫る姿は彼の無意識下の願望なのではないでしょうか。

というわけで謎に振り回される展開ですが、続く第九話「月」。

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第九話:カフェ・コトノハ
幸から祐に送られてきたメールの文面には「夢十夜」の一言。
「夢十夜」は夏目漱石が1908年に新聞紙上で連載した短編小説で、「こんな夢をみた」の書き出しから始まる十の幻想的な夢が語られています。この小説をお読みになった方はお気づきかもしれませんが、「第一夜」の物語が「恋」と「死」を巡る物語となっており、幸が自身の境遇、心境を重ねたのではないかと思われます。小説の「第一夜」は主人公が死にゆく女性から「100年待っていられますか?きっと会いにいきますから。」という言葉を残され、主人公は女に騙されたのではないか、など疑心に駆られながらも100年の時を待ち、最後に百合に転生した女性と再会する話です。もしかしたら、幸から祐に対する「待ってくれますか?」という問いかけだったのかもしれませんね。
ちなみ写真の本、売り物ではありませんw
地元福井で活動していらっしゃる、にーぷーさん(@ni_pu)手製のブックカバーで、カフェ・コトノハさんで展示中です。

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第九話:三国文化未来館前
やなぎが歩いているのは三国文化未来館前の通りです。

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第九話:三国文化未来館前

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三国文化未来館では現在フロアでグラスリップ展を行っており、無料で背景美術やパネルを見ることができます。舞台としてよく登場する龍翔館〜三国駅間にありますので、巡礼の合間にお立ち寄りください。

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第九話:めがね橋
携帯メールで雪哉にぽつりぽつりと、短文を送り続けるやなぎ。文学作品の題材を「明日のために」という副題を添えて、祐にメールを送る幸。携帯メールというガジェットを通じながらも、そこに文学的な作品のニュアンスが見て取れる気がしますね。

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第九話:めがね橋付近

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第九話:みくに龍翔館付近
幸の「約束の場所」に向かう透子。

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第九話:みくに龍翔館付近

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第九話:みくに龍翔館付近
既出のカットですが、再掲。

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第九話:みくに龍翔館付近

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第九話:みくに龍翔館前
「約束の場所」に呼ばれたは祐もでした。

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第九話:みくに龍翔館前

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第九話:みくに龍翔館

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第九話:みくに龍翔館
「麒麟館」前で二人を迎える幸。

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第九話:みくに龍翔館

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第九話:みくに龍翔館
「さっちゃん。」

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第九話:みくに龍翔館
「来てくれてありがとう。」
「説明してくれると思っていい?」

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第九話:みくに龍翔館

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第九話:みくに龍翔館
「さっちゃんもすごいな~。」
「知らなくても、この町にずっと住んでいることのほうが、何倍も素敵だよ。」
この言葉は暗に自分たちの前に現れた「外来者」である駆と、自分たちのグループのことを意味しているのでしょうか?

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第九話:みくに龍翔館
「今日は、閉館時間が過ぎてもここに残りたいの。一緒に残ってくれる?」
「明日のために、必要なこと?」

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第九話:みくに龍翔館
そして警備員の目をかいくぐり、夜の展望台に忍び込むことに成功した三人でしたが。

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第九話:みくに龍翔館

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第九話:みくに龍翔館
「今日、月の影がうっすら見えるでしょう。「地球照」っていうの。」
写真は三国からの帰途、滋賀県で撮影したものですが、八月末は上限の月を観察できるため、物語が現在進行形2014年夏となると、確かに一致するところがあるかと思われます。

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第九話:みくに龍翔館
「ここに、私の特別な場所に透子ちゃんと、そしてヒロくんと来られて本当によかった。」
上弦の月が見えている方角は龍翔館から南方あわら市方面となります。
検証はしていませんが、おおよそ方角はあっているように思われます。

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第九話:みくに龍翔館
「だって、月、綺麗だよ!」
「その言い方だと、告白になるらしいよ~」
墓穴を掘りまくる祐w
祐が語っていますが、漱石が英語教師をしていた際、生徒が「I love you」を「我、君を愛す」と訳したのを、「日本人ならそんなことは言わない。「月が綺麗ですね」とでも訳しておきなさい。」と言ったとか。
「ロマンチストだったんだね!夏目さん。」

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「ほんと、月綺麗。」
「…そしてそれはわたしのセリフ。」

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なんとも情趣に満ちた印象的なひきでしたね。本作中では一番のお気に入りシーンとなりそうです。
第九話は読書家・幸に焦点が当たっていることもあって、文学的な要素が多分に詰まった回となりましたが、三国は高見順など多くの文豪の出身、逗留地であったことから龍翔館、街中には文学関係の資料が残されています。幸の存在はそんな「文学の町・三国」に対するリスペクトを込めたものではないでしょうか?また、駆の存在の周辺には常にアートを感じさせるところもあり、これもまた、「アートの町・三国」に対するリスペクトかもしれませんね(アートはアートでも美術と音楽の違いはありますが)。


より大きな地図で グラスリップ 舞台探訪・聖地巡礼マップ(ポイントをクリックすると画像が表示されます) を表示


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*引用画像は全て比較研究目的で掲載しており、著作権は全てP.A.WORKS・glasslip projectにあります、ので。

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No title

2014年09月03日 12:52

 そういえば・・・作中でもでてくる三国花火だけれど9/6(土)に改めて開催するって発表をきいた

Re: No title

2014年09月08日 06:49

返信が遅れて申し訳ありません。
三国花火大会を取材しておりますので、機会があれば記事として公開したいと思っております。
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