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有頂天家族2舞台探訪記⑩

2017年 06月28日 12:19 (水)

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有頂天家族舞台探訪記(第一期)
有頂天家族2舞台探訪記①
有頂天家族2舞台探訪記②
有頂天家族2舞台探訪記③
有頂天家族2舞台探訪記④
有頂天家族2舞台探訪記⑤
有頂天家族2舞台探訪記⑥
有頂天家族2舞台探訪記⑦
有頂天家族2舞台探訪記⑧
有頂天家族2舞台探訪記⑨


狸と天狗と人間の三つ巴、結局はこうなるのか!と今回も金曜俱楽部の忘年会と偽右衛門選挙が見事にぶつかり合い、そこに二代目という要素が加わり一年前に輪をかけて混迷の度が深まる最終回。矢一郎と玉瀾、矢三郎と海星、そして二代目と弁天(?)、それぞれを結ぶ「運命の赤い糸」、始まります。

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第十二話::家邊徳時計店ビル三条本店
さて、二代目の脳裏に浮かんだのは百年前の大正時代、京都南座で赤玉先生と一人の女性を巡って三日三晩の大決闘を繰り広げた雨の日のこと。その女性というのは当時「廿世紀ホテル」を建てた貿易商の娘でした。「廿世紀ホテル」として登場している建物こそは、第一期でも登場している弁天が鯨を捕まえた池にある廃墟ホテルと同一であると思われます。
この建物については架空のものですが、モデルとなっているのは家邊徳時計店ビル三条本店と第一期で考察していますので、詳細はそちらをご覧いただきましょう。
有頂天家族探訪記③

「二代目は令嬢が残した手紙を慌てて開いたが、そこには愛の言葉どころか、ただの一言も書かれてはおらず、ただ大きな「×」が記されているばかりだった。
二代目は怒りのあまり脳天が爆発しそうになった。二代目が赤玉先生と死力を尽くした戦いを繰り広げることになったのは、もとはといえばその黄金の骨を持つ令嬢に二代目が惚れたのが発端であった。にもかかわらず、二人の天狗が京都上空を股にかけてドンパチやっているうちに、令嬢は二代目に失格の烙印を押し、謎の失踪を遂げたのである。」

(『有頂天家族 二代目の帰朝』P400より)


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第十二話:新町三条下る
そして京都中心部の上空で始まる二代目と弁天の決闘。瓦礫が降ってくる場所から烏丸通から西に入った御池〜四条通のエリアで戦いが行われたものと推定されます。

「死力を尽くしてぶつかり合った二代目と弁天は満身創痍である。
ついに彼らは天狗的膂力を使い果たして、荒ぶる子どものように取っ組み合いの喧嘩を始めた。立ち上る黒煙のまわりをぐるぐると旋回しながら、鬼のような形相でたがいの髪を引っ張り合う。弁天の髪は乱れに乱れて山姥のようであった。
ふいに二代目が彼女を抱き寄せ、その髪に接吻するような仕草をした。
弁天がギョッとして身をよじったとたん、二代目の息を吹きこまれた彼女の髪がワッと燃え上がり、まるで干し草に火を放ったかのように、天の一角を明るくした。
弁天は声にならぬ悲鳴を上げて二代目を突き放し、流れ星のように炎の尾を引きながら、なすすべもなく堕ちていく。」

(『有頂天家族 二代目の帰朝』P504-505より)


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第十二話:白竹堂本店
そして弁天の元を見舞った矢三郎がやって来たのは第一期でも登場の「西崎源右衛門商店」。モデルは白竹堂本店となります。

「弁天は私を見つめながら呟くように言った。
「……私って可哀相でしょう」
「可哀相だと思っていますよ」
私がそう言うと、弁天はぽろぽろと涙をこぼして、枕に顔を押しつけるようにした。くぐもった小さな嗚咽が聞こえてきた。彼女は子どものように泣いていた。
「もっと可哀相だと思って」
「もっと可哀相だと思っていますよ」

いみじくも二代目の言った通り、狸というのは健気なものだ。
そうやって彼女の髪を撫でながらも、とうに私は承知していた。
弁天に必要なのは私ではない。
狸であったらだめなのだと。」

(『有頂天家族 二代目の帰朝』P530より)


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第十二話:下鴨神社
そしてやってきた下鴨矢一郎と南禅寺玉瀾の婚礼の日。

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第十二話:下鴨神社
「毛玉どもが鯱張っておるな。」

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第十二話:下鴨神社
記念撮影をしているのは縁結びの神社として有名な相生社。

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第十二話:下鴨神社
「しょうのない毛玉どもめ。産み増えるぐらいしか能がない。さっさと幸せになるがいい。」

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第十二話:下鴨神社
「念のために伺いますが、わたしの破門は解かれたんですよね。」

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第十二話:下鴨神社
「不満ならもう一度破門してやるぞ。」

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第十二話:下鴨神社
「な、何はともあれ新年ですよ!」

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第十二話:鴨川デルタ
「ふん、つまらん一年がまた始まりおる。」

「我々は境内を通り抜け、赤い毛氈の敷かれた薄暗い神殿に入った。
両家の狸たちが厳粛な顔をして見守る中で式は厳かに進み、三三九度の杯を交わす頃にはようやく長兄も落ち着いて、その新郎ぶりは堂々としていた。白無垢姿の玉瀾は長兄のかたわらで恥ずかしそうに俯いている。
やがて長兄は折り畳まれていた紙を広げた。
厳かに誓詞を奏上する長兄の声は、父の声によく似ていた。」

(『有頂天家族 二代目の帰朝』P521より)


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第十二話:狸谷不動院
そして狸谷不動院。こちらのラストは原作小説にはないオリジナルとなります。

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第十二話:狸谷不動院
狸谷不動院の森で海星と背中合わせに語り合う二人でした。

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第十二話:狸谷不動院
ラストにエンディングロールが登場する京都市街地の様子ですが、狸谷不動院の本堂からわずかに洛北の景色が木々の間から見えます。

さて、以上になりますがこの度も最後までお読みいただきました皆様、どうもありがとうございました。思えば第一期が2013年夏、それから実に4年ぶりとなりましたが再び「有頂天家族」で京都を紹介するという幸運に恵まれたことに感謝感激です。京都の魅力、伝わりましたでしょうか?原作小説は三部構成を予定しており、最終巻がいつ発売になるか、またそれが再び第三期としてアニメ化されるかは不明ですが、その日がきっと来ることを願って、この「有頂天家族2舞台探訪記」の締めと致します。
改めまして、拙文におつきあいいただき、どうもありがとうございました!



*引用画像は全て比較研究目的で掲載しており、著作権は全て「有頂天家族2」製作委員会にあります、ので。

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2017年06月29日 01:04

お疲れ様でした!
次回三部があったらまったりお願いします!
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