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有頂天家族2舞台探訪記⑤

2017年 05月10日 06:44 (水)

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有頂天家族舞台探訪記(第一期)
有頂天家族2舞台探訪記①
有頂天家族2舞台探訪記②
有頂天家族2舞台探訪記③
有頂天家族2舞台探訪記④


下鴨神社で数年ぶりの将棋対局を果たした矢一郎と玉瀾でしたが、矢一郎が投了した途端に玉瀾が将棋盤に吸い込まれてどこかへ。続いて矢一郎、矢三郎も飛び込んだところ、そこは見覚えのある父の「将棋部屋」でした。なんと将棋部屋は赤玉先生のアパートの一室につながっており、そこで「茶釜エンジン」を発見しますが…
季節は8月も半ば過ぎ、五山送り火を迎えた京都。今年、今宵も下鴨家と夷川家による納涼船合戦が送り火の空で繰り広げられる第五話「続・大文字納涼船合戦」です。

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第五話:出町橋西詰
コーポ枡形を出た矢一郎・矢三郎は、玉瀾を見送るために出町橋の西詰へ。

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第五話:出町橋西詰
「じゃあ、わたしはここで。ありがとう、矢三郎ちゃん。」
「なんのなんの。」

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第五話:出町橋西詰
「そうだ、もうすぐ五山の送り火だ。玉瀾もうちの納涼船においでよ。」
「是非お伺いいたします!」

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第五話:出町橋西詰
「それじゃ、また。」

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第五話:出町橋西詰
「お前また、余計なことを!」
「なんだよ、せっかく気を利かせてやったのにその言い草は。」

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第五話:出町橋西詰
「五山の送り火に浮かべる船がないのだ…。」

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第五話:出町橋西詰
「え!奈良の狸から遣唐使船借りるはずだったろ。」
「あの話はだめになった。」


どうやら夷川が金にものを言わせて奈良の狸を買収した様子で、矢二郎の「偽叡山電車」に茶釜エンジンを搭載して浮かべることに。矢一郎と玉瀾の告白も行われ、和やかな雰囲気になったタイミングで宿敵・夷川家の遣唐使船が接近して結局戦闘状態に突入。そこへ弁天が拝借してきた洋椅子を取り返しに来た二代目が登場して、狸の喧嘩は天狗の喧嘩に発展しますが…

白い浴衣姿の弁天と、黒ずくめの二代目は、狸たちが固唾をのんで見守る中、傾いた帆柱の真下で向かい合った。転落して船板にめりこんだ電光掲示板がばちばちと青白い火花を散らしている。弁天は怒りを腹に秘め、二代目は軽蔑を腹に秘め、たがいに睨み合っている。弁天は冷たい微笑を頬に浮かべた。
「倫敦でお会いしたときには、ひどく空が荒れていましたわね」と彼女は謎めいたことを言った。「虫が好かなかったのですよ、あの日からずっと」



「弁天がどこへ堕ちたか分かるな、矢三郎]
「はい。見ておりました」
「迎えに行ってやらねばなるまい。ついてこい」
「承知しました」

(『有頂天家族 二代目の帰朝』P251及びP254より)

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第五話:西賀茂橋東詰
我々は西賀茂橋のたもとでタクシーを降り、川の左岸を歩いていった。

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第五話:西賀茂橋東詰
賀茂川はひっそりとした住宅や畑の広がる町を抜けて、巨大な獣のようにうずくまる北の山に向かっている。

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第五話:MKボウル上賀茂前
弁天は夏草の生い茂った賀茂川の中州にひとり座っていた。撃墜されたときに川に落ちたらしく、長い黒髪は乱れているし、浴衣も濡れて泥だらけである。青ざめた頬にも、生々しい泥の跡が一筋こびりついていた。

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第五話:MKボウル上賀茂前
私と赤玉先生が川べりに下りていっても、彼女はこちらを見ようとしなかった。

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第五話:MKボウル上賀茂前
赤玉先生は川を渡っていき、彼女のかたわらに立った。

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第五話:MKボウル上賀茂前
「悔しいかね」と問いかけるのが聞こえた。
弁天は小さく笑ったようである。
「…悔しいですわ」
「そうか。そうであろうな」と先生は優しい声で言った。

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第五話:MKボウル上賀茂前
「しかし天狗も時には堕ちるものだ」
弁天とならんで川面を眺めながら、先生は静かに言い聞かせるようにした。
「悔しかったら、強うなれ」

(『有頂天家族 二代目の帰朝』P255-P257より)


彼女の横顔には二代目への青白い怒りが燃えていた。
しかしその顔を見た瞬間、言いしれぬ哀しみが私の胸をいっぱいにした。そのとき船上にいた狸たちの一匹として私の気持ちが分かったとは思えない。
ひとり私だけが確信していたのである。
弁天は二代目に負けるだろうと。

(『有頂天家族 二代目の帰朝』P251-P252より)





*引用画像は全て比較研究目的で掲載しており、著作権は全て「有頂天家族2」製作委員会にあります、ので。

有頂天家族2舞台探訪記④

2017年 05月06日 20:26 (土)

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有頂天家族舞台探訪記(第一期)
有頂天家族2舞台探訪記①
有頂天家族2舞台探訪記②
有頂天家族2舞台探訪記③

二代目に続いて帰朝した弁天は早速、その噂を聞きつけ二代目の新邸宅にやってきます。
弁天の美貌にも臆せず小娘扱いする「紳士的」対応に、「別に怒ってませんよ」といいながらも弁天は怒り心頭の様子。さてその頃、矢一郎は父・総一郎が始めた南禅寺の将棋大会を復活させるべく奔走しておりましたが…
矢一郎と玉瀾の過去、そして二人の交情が進展する第四話「狐将棋大会」を紹介していきましょう!

さて、対局は矢一郎の投了で終わりましたが、将棋盤に現れた謎の穴。穴に吸い込まれてしまった玉瀾は一体どこへ?
次回に続きます。

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第四話:京都市動物園前
「大事なのは愛嬌です。」

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第四話:京都市動物園前
「しかし媚びるのではありません。誇りを持って狸を演じる。それがコツです。」

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第四話:京都市動物園
「それでは、留守をよろしく〜。」

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第四話:京都市動物園
と、いうわけで、小遣い稼ぎに岡崎狸の代わりに動物園の檻に入る矢三郎でした。
矢三郎たちが入っていたのは、実際に京都市動物園でホンドタヌキが飼育されている場所になります。

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第四話:京都市動物園
「我々狸が得意とする化け術は、檻の中では使えない。」
「化け術は自由の概念と密接なつながりがあるからなぁ。」

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第四話:京都市動物園
「だから動物園の狸は、その道のプロフェッショナルである岡崎の狸たちが交代で務めるのが、昔からの習わしなのさ。」

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第四話:京都市動物園
作中登場する動物園の観覧車は昭和31年完成の本州最古の現役観覧車とされているそうです。

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第四話:京都市動物園
「素敵な狸ぶりね、矢三郎ちゃん。」
「玉瀾!どうしてこんなところに?」
「矢三郎ちゃんが岡崎の狸たちの代打で出ているっていうから、応援に行ってあげようと思って。」
そこに将棋を指していた矢二郎が現れ、話題は南禅寺の将棋大会のことに。

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第四話:京都市動物園
「矢一郎さんが頑張って復活させたっていうのに来ないっていうの?そんなつれないことを言っては駄目よ。」

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第四話:京都市動物園
「矢一郎さんは今でも将棋を指さないのね…」
「ああ…玉瀾が一番分かっている…」
「いつまで拘るのかしら…もう立派な毛玉なのに。」
「それをあいつに言ったかい?」

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第四話:京都市動物園
「言えない…なんでか分からないけど、言えないの。」

「この世に毛深き恋のなかりせば…」

思わせぶりな口ぶりの矢二郎でしたが、その晩、いよいよ南禅寺で将棋大会が開催されます。しかし金閣・銀閣の阿呆兄弟に応戦した矢三郎、さらに堪忍袋の緒が切れた玉瀾が虎に変化し、用意に用意を重ねて来た将棋大会はおじゃんになってしまいます。

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第四話:相生社
矢一郎に金閣・銀閣の揶揄いに応戦したことを叱責され、拗ねる矢三郎でしたが…

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第四話:相生社・連理の賢木
木の上から矢一郎の隠し穴を発見。
さて、こちらの木は相生社に隣接する連理の賢木といい、縁結びのスポットとして有名であり、「京の七不思議」の一つともされています。

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第四話:南禅寺・三門
母は玉瀾を矢一郎の嫁に、との考えでしたが、母の「優しい弟がなんとかしてくれる」との言葉に逆らえず、そのまま南禅寺へと向かいます。

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第四話:南禅寺・三門
三門に佇むのは南禅寺家当主で玉瀾の兄である、南禅寺正二郎。

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第四話:南禅寺・三門
「やあ、矢三郎君。」

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第四話:南禅寺・三門
「玉瀾の様子はいかがですか?」
「相変わらずの天岩戸でね。ひとたび立て篭ると決めたら、兄の言うことなんて聞きませんよ。」

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第四話:南禅寺・三門
「この度は、色々と申し訳ありませんでした。」

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第四話:南禅寺・三門
「気にしなさんな。雨降って地固まることもありますから。」

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第四話:南禅寺・三門
「兄貴は色々とどんくさくて。」
「僕は矢一郎のことがよくわかるのだが、父親が洛中にあんなに名高い狸だったら、終始父親に見張られているような気がして、間違えなくていいことも間違えたりするものですよ。」

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第四話:南禅寺・三門
「でも僕は、矢一郎のことが好きですよ。」

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第四話:南禅寺・三門
「将棋の神様がね…。将棋に惹かれて取り憑かれて、この世から姿を消した者たちのことを、南禅寺では「将棋の神様に連れて行かれた」と言ってね。」

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第四話:南禅寺・三門
「いずれ玉瀾も将棋の神様に連れて行かれるのではないかと、僕は気が気ではないんだ。」
そして玉瀾を将棋の神様に連れて行かれるのを引き止めてくれる人、その人こそ矢一郎であって欲しいという兄の妹に対する思いやりでした。

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第四話:南禅寺・三門
三門に籠る玉瀾の説得に登る矢三郎。

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第四話:南禅寺・三門
阿呆将棋で矢三郎に笑わされた玉瀾は、昔、赤玉先生に雲ヶ畑の大杉に吊るされたとき、矢一郎と暗闇の中を探しに向かった日のことを思い出していました。

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第四話:南禅寺・三門
「で、玉瀾はどうするんだい?まだ意地を張るつもり?」
「阿呆将棋はもう結構よ。」
さて、作中丹念に描かれている三門の仏間ですが、外の通路より拝観はできますが撮影禁止となっています。

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第四話:下鴨神社・御手洗池
そして矢三郎の一計により、玉瀾と矢一郎は数年ぶりに将棋で対局する中、心を通わせていくのでありました。

「ここに一つ、毛深き恋の物語がある。恋に落ちる雄狸と雌狸は、運命の赤い毛で結ばれているという。運命の赤い毛が、母を狸谷不動から糺ノ森に引っ張って来たように、今度は南禅寺に絡み付いた。今まさに、狸君と狸嬢の毛深くも慎み深い交情が進行中である。」




*引用画像は全て比較研究目的で掲載しており、著作権は全て「有頂天家族2」製作委員会にあります、ので。

有頂天家族2舞台探訪記③

2017年 04月28日 21:36 (金)

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有頂天家族舞台探訪記(第一期)
有頂天家族2舞台探訪記①
有頂天家族2舞台探訪記②


一泡吹かせようと、「地獄の鬼」に化けた矢三郎に仰天する天満屋でしたが、そこで取り出したのは二代目がなくした「独逸製空気銃」ー

転んでもただでは起きぬ、脅威の粘り強さを見せる謎の男・天満屋。ところがちょうどそのとき、天満屋が「自分を地獄に突き落とした張本人」と憎しみを募らせる弁天が世界一周から帰還。二代目の帰朝で騒然とする京の狸界隈でしたが、そこに見るものを震えさせる天下無双の弁天が帰って来たとあっては、二人の間に何か起こらぬわけがない…
いよいよ「波風」が立ち始める第三話「欧羅巴の香り」です。

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第三話:狸谷山不動院・交通安全自動車祈祷殿
さて、矢三郎と母・桃仙は実家の狸谷不動院にやってきます。

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第三話:狸谷山不動院
「ここの石段、ちょこっと削れているでしょ?」

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第三話:狸谷山不動院
「これはお母さんが飛び跳ねたから。」
「デタラメ言ってら。」

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第三話:狸谷山不動院
「デタラメなもんですか。何千回も上り下りしたのだから削れて当たり前。そうしたら、総さんたちが上って来たんですよ。」
「たしか、タケノコ探検隊とか言って。」
「タケノコではなく、ツチノコでしょ。」

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第三話:狸谷山不動院
「そうそう、ツチノコ。」

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第三話:狸谷山不動院
「父上は、ツチノコを捕まえようとして、母上を捕まえたわけだ。」

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第三話:狸谷山不動院・本堂

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第三話:狸谷山不動院・三社明神堂
こちらは本堂と向かい側にある小さな社。

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第三話:狸谷山不動院・三社明神堂
「こんにちわー」
「おやおや、誰かと思ったら桃仙じゃないか。」

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第三話:狸谷山不動院・三社明神堂
「矢三郎と会うのも、久しぶりであるなぁ。」

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第三話:狸谷山不動院・三社明神堂
「お久しぶりです、お兄さん。」

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第三話:狸谷山不動院・三社明神堂
「お母さんにお願いがあって来たのだけれど。」

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第三話:狸谷山不動院
そして連れてこられたのは本堂脇から入るハイキングコース。

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第三話:狸谷山不動院
山道を進むと…

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第三話:狸谷山不動院
そこには狸の群れがwそしてその中にひときわ真っ白な毛玉、それが桃仙の母、すなわち矢三郎たちの祖母でした。

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第三話:狸谷山不動院
なんとも要領を得ない会話ながらも矢二郎の化け力を治す薬と、「波風たててね、うんと立ててね」と意味深な言葉を祖母からもらった矢三郎でした。

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第三話:狸谷山不動院
矢三郎の頭に残ったのは「ここはお兄ちゃんが頑張るところなんだからね」という祖母の言葉。

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第三話:狸谷山不動院
「おばあ様は不思議なことおっしゃったわね。」
「何を頑張るんだろう?さっぱり分からないや。」

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第三話:狸谷山不動院
「それにしても暑いわね〜」

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第三話:狸谷山不動院
「夏ですからね。夏といえば五山の送り火ですね。」
「今年も楽しくなるといいわね。」

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第三話:狸谷山不動院
さて五山の送り火といえば納涼船。下鴨家の納涼船は一昨年前に夷川家の仕業で壊れたままで、今年は奈良の遣唐使船を借りる算段を矢一郎がつけているとのこと。

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第三話:狸谷山不動院
「矢一郎はてんてこ舞いなんだから。将棋大会といい、納涼船といい、あなたも少しは手伝いなさい。」
「ふぅん、やなこった。」

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第三話:烏丸六角交差点
狸谷不動院で預かった薬を矢二郎に届けるために六道珍皇寺を訪れた矢三郎は、二代目がホテルオークラを引き払ったと聞かされ、早速、矢四郎を連れて引っ越しのお祝いに。

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第三話:新町通六角上る
やって来たのは頂法寺から烏丸通を隔てて反対側、新町通りにある古いビルディング。
ちなみに手前右に写っているのは紫織庵(旧・川崎家住宅)で、かつて古民家でしたが現在は指定有形文化財で「京のじゅばん&町家の美術館」として一般公開されています。(入場500円)
紫織庵

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第三話:新町通三条上る
二代目が邸宅を構えるビルは現地にありませんが、新町通六角から少し北に行った三条通付近に似たような外観のビルがあります。三条通は元々、明治大正にかけて京都随一の繁華街として洋館が建立され、現在に至まで数多く残っていますね。



*引用画像は全て比較研究目的で掲載しており、著作権は全て「有頂天家族2」製作委員会にあります、ので。

有頂天家族2舞台探訪記②

2017年 04月18日 09:01 (火)

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有頂天家族舞台探訪記(第一期)
有頂天家族2舞台探訪記①

「二代目」の帰朝を知った赤玉先生は果し状を送りつけ、決闘の場となった南座に二代目がゆっくりと降り立ちますが…
有頂天家族2第二話では、100年ぶりに帰朝を果たした二代目に加え、本作初登場となる天満屋がこれまた独特な持ち味で物語を複雑怪奇なエンターテイメントに変えていきます。
それでは第二話登場の背景を紹介していきましょう。

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第二話:CANDY JOY
矢三郎がバイトをすることになった寺町の骨董屋。モデルとなったのは第一期五話でも登場した、四条寺町を下ったところにある雑貨屋「CANDY JOY」。

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第二話:寺町商店街

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第二話:寺町商店街
突如骨董屋の店主に呼び出された矢三郎は寺町商店街へ。

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第二話:寺町商店街
一通り説明を受けて寺町商店街アーケードの屋上へとあがっていると、そこにはなんとラーメン屋台がw
屋台があったのはタリーズコーヒーの上のようですね。

「森羅万象、これエンターテイメントよ。」

が口癖の天満屋が堂々の登場。

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第二話:寺町商店街
熊に化けて天満屋を驚かそうとした矢三郎でしたが、それを一笑にふし全く動じる様子のない天満屋。

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第二話:寺町商店街
「ぎゃーーーーー!」

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第二話:寺町商店街
逆に天満やの「幻術」に陥った矢三郎は熊の姿のまま寺町商店街を闊歩。

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第二話:寺町商店街
四条寺町大パニックww

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第二話:寺町商店街
すぐ近くには交番もありますが、警察官も緊急出動。

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第二話:寺町商店街
「と、とまれー!とまらんと撃つぞ〜〜!」

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第二話:寺町商店街
と、そこへ飛び込んで来たのは骨董屋で待っていたはずの海星。

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第二話:寺町商店街
たちまち矢三郎の化けが解かれ、つい先ほどまであった巨大な熊はどこへやら。

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第二話:丸太町橋
「兄ちゃん!兄ちゃん!」
「しっかりしろ!」
と、矢四郎と海星の呼びかけでようやく目を覚ます矢三郎でしたが、幻術にかかっていた記憶がまるでない様子。

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第二話:丸太町橋
結局海星のアイディアで矢三郎は鴨川に放り込まれて正気に戻ったのでした。

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第二話:丸太町橋
「まったく、狸が人間に化かされるなんて情けない!」

狸をも化かし、「おれは天狗より偉い」と豪語する天満屋はいったい何者なのか?


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第二話:琵琶湖疎水(三井寺駅前)
さて、その後日、昨年冬の騒動で金曜俱楽部を除名となった淀川教授に呼ばれて来たのは三井寺(大津市)付近にある、菖蒲池画伯の家でした。

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第二話:琵琶湖疎水(三井寺駅前)
そこでまさかの天満屋との再会。画伯夫妻、天満屋、淀川教授と五人でサンショウウオの鍋を囲み、帰路につく二人でしたが…

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第二話:琵琶湖疎水(三井寺駅前)
「教授、あの天満屋っていう人は何者なのですか?」
「金曜俱楽部で見かけたことがあるよ。寿老人の手先のような仕事をしていた。」
「どうりで胡散臭い訳だ。スパイかもしれない。」
「それにしても妙でね。彼は寿老人の逆鱗に触れて京都から姿を消したはずでね…」


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第二話:琵琶湖疎水(三井寺駅前)
「淀川教授!」
と、天満屋の提灯をもっていた滋賀県名物飛び出し小僧は、作中同様のものが現地に存在します。

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第二話:琵琶湖疎水(三井寺駅前)
「聞きましたぜ。金曜俱楽部から追放されたそうですな。」
「なんだい天満屋さん。君には関係ないことだ。」

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第二話:琵琶湖疎水(三井寺駅前)
「腹いせに狸鍋反対運動をしているとか。無茶しますな。」

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第二話:琵琶湖疎水(三井寺駅前)
「君は旅に出たのではなかったかね?」
「確かにそんなこともありました。我が純粋なる好奇心の発露が寿老人の逆鱗に触れましてな。」

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第二話:琵琶湖疎水(三井寺駅前)
「つまはじきにされたもの同士、仲良くやりましょうや。」
「相談料が高そうだね、ごめん被る。」
「ねぇ教授。寿老人ってのは怖い人だよ、せいぜい気をつけるこってす。」

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第二話:琵琶湖疎水(三井寺駅前)
「それでは、私めはこれで。」

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第二話:琵琶湖疎水(三井寺駅前)
と、ひらり橋から疎水に身を翻すと渡し船にちゃっかり。

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第二話:琵琶湖疎水(三井寺駅前)
「全く呆れた人物だ。こいつは油断ならないぞ。」

そして矢三郎は淀川教授と別れ、再び菖蒲池画伯の元を訪れます。そして画伯の口から語られたのは天満屋が地獄からやってきたという話。そして見せられたのはえも言われぬ亡者たちと鬼の実に恐ろしい絵画でした。

「懐中電灯をつけて照らしてみると、異様な風景が浮かび上がった。
黒々とした岩場が広がり、あちこちに不気味な赤い色が散らばっている。それらは火炎の色であり、また血の色でもある。毛むくじゃらでたくましい鬼たちが合われな亡者たちを追まわし、血の池に沈めたり、棍棒で叩き潰したりしている。」

(『有頂天家族 二代目の帰朝』P171より)

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第二話:京都市営地下鉄東西線
そして京都に帰った矢三郎は、天満屋に一矢報いようと策を練るのですが…


「いやらしくも恐ろしいのは人間である。生き馬の目を抜く世の中、化かし化かされながら昼夜を分たず腕を磨き、「世はなべて化かし合い」とナマ悟りした人間ほどデンジャラスなものはない。」
「今や我々は、人間が狸を化かす時代を迎えた。
かくして、怪人「天満屋」の登場となる。」

(『有頂天家族 二代目の帰朝』P129より)


**さて、ここからはOPの背景紹介です。

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OP:京都タワー(京都駅から)

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OP:祇園白川(大和橋から)

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OP:辰巳大明神(?)

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OP:ハッピー六原前

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OP:祇園(巽橋下る)

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OP:鴨川デルタ

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OP:下鴨神社(御手洗池)

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OP:紫雲山頂法寺・六角堂

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OP:先斗町

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OP:鴨川(団栗橋より)

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OP:東華菜館

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OP:夷川発電所

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OP:珈琲蔦屋

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OP:寺町商店街(三嶋亭前)

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OP:吉田山北側入口

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OP:建仁寺北壁

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OP:建仁寺北側

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OP:花見小路(祇をん小西前)

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OP:四条河原町

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OP:四条烏丸(三菱東京UFJ銀行前)

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OP:紫雲山頂法寺・六角堂

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OP:鴨川デルタ

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OP:鴨川デルタ

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OP:建仁寺北側

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OP:祇園白川

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OP:祇園白川

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OP:祇園(切り通し)

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OP:下鴨神社

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OP:下鴨神社

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OP:京都タワー

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OP:下鴨神社(?)

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OP:千花(祇園四条)



*引用画像は全て比較研究目的で掲載しており、著作権は全て「有頂天家族2」製作委員会にあります、ので。

有頂天家族2舞台探訪記①

2017年 04月10日 08:25 (月)

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あるとき老狸はこう言った。
「狸の喧嘩に天狗が出る。これは駄目ぢゃ」
「天狗の喧嘩に狸が出る。これも駄目ぢゃ」
私はその言葉が気に入らなかった。

(『有頂天家族 二代目の帰朝』P167より)

下鴨矢一郎と夷川早雲の偽右衛門選挙が、金曜俱楽部を巻き込んでの一大騒動に終わって半年

ときは青葉が鴨川沿いに繁る5月。かつて京都にその権勢を誇った夷川早雲は雲隠れ、矢一郎は次の偽右衛門選挙への準備をに余念がなかった。一方の弟、矢三郎といえば、「むつかしい本」を読みふける矢四郎を従えて「ツチノコ探検隊」と称して野山を歩き回っていた。
一見平和が戻ったかに見える京都、しかし次なる波乱は海の彼方を越えてやって来る・・・

2013年にアニメ化された小説『有頂天家族』。その続編となる『有頂天家族 二代目の帰朝』が待望の続編アニメ化です。もうあれから4年経ちましたが、再びP.A.WORKSをはじめとした製作陣が結集しました。わたしたちを魅了した「森見ワールド」、大ヒットアニメの製作陣が再びとあればいやが上にも期待が高まりますが、それでは今回も美麗に再現された京都をオモチロおかしく紹介していきましょう。

有頂天家族舞台探訪記(第一期)


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第一話:狸谷不動院
ここに一つ、毛深き恋の物語がある。

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第一話:狸谷不動院
今は昔、左京区一乗寺狸谷不動の森に、桃仙という名の狸の雌が暮らしていた。

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第一話:狸谷不動院
桃のように瑞々しくて、仙人のように身が軽い。

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第一話:狸谷不動院
参道の二百五十段もある階段で朝から晩まで遊んでいた。

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第一話:狸谷不動院

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第一話:狸谷不動院

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第一話:狸谷不動院
彼女を軽んじるようなぼけなすは、「くたばれ!」の一言で撃退された。

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第一話:狸谷不動院
近隣の子狸たちは畏敬の念をこめ、「階段渡りの桃仙」と呼んだ。

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第一話:狸谷不動院
ある日のこと、馴染みのない子狸たちが狸谷不動へ乗りこんできた。

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第一話:狸谷不動院
当時狸界を席巻していたツチノコブームに煽られて「ツチノコ探検隊」を標榜し、近郊の山々を荒しまわっていた悪童たちである。

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第一話:狸谷不動院
歌いながら階段をのぼってきた悪童たちは、途中で桃仙と出会ったが、彼女の勇名を知らない彼らは居丈高に出た。

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第一話:狸谷不動院
「そこのけチビスケ」
「なんだとコンニャロ」
桃仙は憤激し、悪童たちをぽこぽこ蹴落とした。
「くたばれ!」



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第一話:狸谷不動院
それからというもの、参道の長い石段をめぐって、狸谷不動の子狸たちとツチノコ探検隊による陣取り合戦が繰り広げられた。桃仙はよく戦って自分たちの縄張りを守ったという。

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第一話:狸谷不動院
やがて歳月が過ぎ去り、

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第一話:狸谷不動院
白無垢姿となった桃仙は、かつて守り抜いた二百五十段を下っていった。

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第一話:狸谷不動院
狸谷不動をあとにして、嫁入り先の糺ノ森へ向かうのである。

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第一話:狸谷不動院
この世に毛深き恋なかりせば、下鴨家の兄弟は毛一筋だに存在しなかった。
玉のような毛玉たちが生まれたその先は、毛深き愛の物語となる。

(以上『有頂天家族 二代目の帰朝』P60〜61より)

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第一話:如意ヶ岳(大文字山)
「わたしはその三男として糺ノ森に生を受けた。」

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第一話:四条花見小路付近
「しかし無念なことに、偉大な父を引き継ぐには、ちょっぴり器が足りなかったようで」

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第一話:加茂大橋
「父亡き後、我ら糺ノ森の兄弟は立派な父の血を引き損ねた阿呆たちと言われてきた。」

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第一話:如意ヶ岳(大文字山)
「しかし、父から受け継いだ阿呆の血を身のうちに流す狸として、他にどういう生き方があったろう。阿呆の道より他に、我を生かす道なし。」


そして本編へ。


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第一話:下鴨神社
「そのツチノコっていうのは、タケノコみたいなものなの?」
「全然違いますよ、母上。」

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第一話:下鴨神社
「ヘンテコな蛇ね。きっとお肉はぶりぶりしてるわね。これは美味しくない。美味しくない!」
「だから、食べないですってば。」
下鴨総一郎の血を受け継いだ矢三郎はツチノコに興味を持った様子ですが、母は全く解する気配なし。

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第一話:下鴨神社
「そういえば、総さんも若い頃そんなの探してたっけ。」

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第一話:下鴨神社
「ほんとにもう呆れてしまうわ。狸の子っていうのは変なものに夢中になるものだからね。」

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第一話:下鴨神社
さらに通りがかった矢一郎が矢三郎の説教を始めますが、興味を示さない矢三郎は早速、矢四郎をツチノコ探検隊員1号に任命。

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第一話:六道珍皇寺
「というわけで、誰もツチノコのロマンを理解してくれない。」
矢三郎は珍皇寺の井戸にこもる蛙となった矢二郎を訪ねます。

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第一話:六道珍皇寺
「おれは蛙だから」ということでツチノコ探検隊へは協力できないと断られた矢三郎。

さて、その頃弁天は世界一周クルーズへ出かけてました。

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第一話:高野川(出町橋付近)
思い起こすはこの春先。
「世界一周クルーズ?どうして急に?」
「だって、退屈したんだもの。」

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第一話:高野側(出町橋付近)
「気が向いたら手紙を書くかもしれないわ。」

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第一話:高野側(出町橋付近)
「おーほっほっほっほっほ〜」
と高笑いのまま、桜の花びらとともに京都の街から姿を消した弁天でした。

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第一話:如意ヶ岳(大文字山)
そしてたった二人のツチノコ探検隊として如意ヶ岳へと入った矢三郎、矢四郎でしたが、そこで出会ったのは倫敦から「帰朝」した「二代目」如意ヶ岳薬師坊、すなわち赤玉先生の「息子」。

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第一話:如意ヶ岳(大文字山)
「二代目の帰朝」!。この一大事を知らせるために京の街に駆け下りる矢三郎でしたが・・・

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第一話:如意ヶ岳(大文字山)

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第一話:如意ヶ岳(大文字山)
赤玉先生の住居、コープ枡形を訪問した二代目を赤玉先生に化けて迎え撃ったりと、その胆力をすっかり気に入られた矢三郎は鞍馬天狗に打ち捨てられた倫敦土産の家財道具を探しまわることに。

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第一話:四条花見小路付近

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第一話:祇園巽橋下る
「二代目のことを偽右衛門の八坂さんが、お前から意見を聞きたいそうだ」ということで、矢一郎に引き連れられて矢三郎がやってきたのは祇園。

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第一話:祇園巽橋下る
さて、「二代目の帰朝」を八坂さんに伝えに来た矢三郎がやってきた肛門診療所は、祇園は巽橋を南に下ったところのようです。花見小路の一本西ですね。

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第一話:南座
そして教えられるのは100年前、大正時代に京都で繰り広げられた薬師坊と二代目の大決戦。
しかし「父親」との三日三晩の親子喧嘩に破れた二代目は海外へと姿をくらましたのでした。

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第一話:祇園巽橋下る
「ところで、赤玉先生は二代目が帰朝されたことを知っているのか?」

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第一話:祇園巽橋下る
「いや、知らないと思う。」

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第一話:京都ホテルオークラ
しかし既に「二代目の帰朝」が赤玉先生にも筒抜けで、こともあろうか赤玉先生は二代目に果し状を届けるよう、矢三郎に命じます。
ところで、二代目が滞在しているのは河原町御池の京都ホテルオークラ。

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第一話:東華采館
さて、赤玉先生が二代目に果し状を送った時刻が迫る四条河原町。

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第一話:東華采館
赤玉先生の親友・金光坊も東華采館のビアガーデンで読書をしながら「そのとき」が来るのを待ちます。

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第一話:菊水
菊水のビアガーデンでは薬師坊のオンボロ姿を見ようと宴会を開く鞍馬天狗の姿。

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第一話:南座
何も知らず四条大橋を通り過ぎる地上の人々。

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第一話:南座
しかし、そのとき二代目が南座に舞い降り、いよいよ薬師坊如意ヶ岳との100年越しの因縁の火ぶたが、切って落とされようとしていました。

***

こちらからはEDになりますが、モチーフとなったのは弁天が世界周遊中に立寄り、また二代目が100年間雌伏のときを過ごした英国の様子になります。

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第一話:家邊徳時計店ビル
こちらは第一期三話でも登場した、謎の時計台です。
この時計台のモデルについては明らかにされていませんが、三条寺町近くにある家邊徳時計店ビルがモデルであるというのは、私もかつてから主張してきたところであります。
参考:有頂天家族探訪記③

さて、『有頂天家族2』第一話の背景紹介は以上となります。第一話からこれまで登場しなかった一乗寺の狸谷不動院や、如意ヶ岳の大文字やその山道が登場するなど、なかなか観光客では行かない場所なのでは?という少しマニアックな名所が登場しました。
原作どおりですと、今回は第一期以上に舞台が広範(ひょっとすると京都府外も!?)になるやもしれませんので、期待して次回を待ちましょう!



*引用画像は全て比較研究目的で掲載しており、著作権は全て「有頂天家族2」製作委員会にあります、ので。